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スティーヴン・キング「IT」映画化の監督が撮影手法を語る

スティーヴン・キング「IT」映画化の監督が撮影手法を語る
ジェームズ・シェイマスとケイリー・ジョージ・フクナガ監督

 トライベッカ映画祭(Tribeca Film Festival 2015)で、映画『ブロークバック・マウンテン』を製作したフォーカス・フィーチャーズの元CEO、ジェームズ・シェイマスが司会を務め、テレビシリーズ「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」で注目のケイリー・ジョージ・フクナガ監督が、撮影手法と新作について語った。

 フクナガ監督が手掛けるスティーヴン・キングの小説「IT」の映画化について「これから成し遂げることを想定し、(意外と)楽観的に準備していた。ところが(撮影前の)セット現場を訪れてみると、自分の予想よりも時間がかかりそうなことに気づいた。もっとも、『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』のときは、かなり巨大なプロジェクトだったため、何度も話し合い、クルー個人個人が全て何をするのかを把握してから撮影に臨むことができた。今作でも、そのやり方が僕の準備段階となっている」と明かした。

 撮影監督とのタッグについて「映画『ジェーン・エア』では、原作のストーリーの内容は理解していたが、原作から思い描けるビジュアル的な要素の方が、むしろ僕にあの作品を製作したいという気にさせてくれた。これまで3人の映画の撮影監督と仕事をしたが、その全てで僕が事前に写真を準備して、その写真を通して撮影監督と意見を交換した。なぜなら、よい写真は(絵コンテによる)ショット構成を並べるよりも、より明確なストーリー構成を伝達できるからだ。その写真からお互いが、それぞれの撮影のアイデアを用意し、どんな難しいショットでも対応できるように準備する」と入念な準備をしていることを語った。

 学生時代にドキュメンタリーの撮影で学んだことについて「学生時代の僕は、少しでもお金が稼げるように、ドキュメンタリーのカメラ助手としても働いていた。最初の長編映画『闇の列車、光の旅』のリサーチ過程も、その当時ドキュメンタリーで学んだことを通して準備できた。ドキュメンタリーは、人を観察するのには最適の方法で、いつどの場面で別の被写体を映せば(カメラを向ければ)よいかも理解できる。特に大作で残りの撮影時間が30分と限られた大きなシーンならば、どの位置にカメラを配置して、いかに撮影を早く終わらせるかも計算できるようになった」と語った。映画鑑賞よりも、撮影を通して多くを学んだそうだ。

 今後のフクナガ監督の活躍が楽しみだ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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