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『さよなら歌舞伎町』廣木隆一監督が語る食と性の関係性

『さよなら歌舞伎町』廣木隆一監督が語る食と性の関係性
『さよなら歌舞伎町』について語った廣木隆一監督

 現在開催中の第14回ニューヨーク・アジア映画祭で映画『さよなら歌舞伎町』が上映され、同作について廣木隆一監督が語った。

 本作は、新宿・歌舞伎町のラブホテルを舞台に、年齢も職業もさまざまな男と女の人生が交錯するドラマ。物語の軸となるのは、一流ホテル勤めと偽りラブホテルの店長をする徹(染谷将太)と、ミュージシャンを夢見る同居中の恋人・沙耶(前田敦子)のカップル。徹の勤め先のホテルでは、家出少女(我妻三輪子)と風俗スカウトマン(忍成修吾)、時効寸前の男(松重豊)と女(南果歩)、デリヘル嬢のヘナ(イ・ウンウ)と恋人チョンス(ロイ)らが複雑な感情を持って時を過ごしていく。映画『ヴァイブレータ』『やわらかい生活』の廣木隆一監督がメガホンを取った。

 脚本家の荒井晴彦とは3度目のタッグだが、今作が初の群像劇であることについて「脚本ができてから幾つか設定を変更し、ラストシーンも加えましたが、ほとんどは荒井さんの世界観で、群像劇が初めての僕がチャレンジした感じです。群像劇はキャラクターの誰に思い入れを持つかすごく難しいですが、脚本は全体的にまとまっていたため、僕が単に挑戦することになりました」と答えた。

 廣木監督は過去の作品でも性を大胆に描いてきたが、キャラクターが食するシーンも多い。食と性の関係性については「食べるシーンとセックスシーンが好きなんです(笑)。だから、キャラクターが何を食べているのか撮影前にスタッフと共に考えます。食事を通してそれぞれのキャラクターの雰囲気をわかってもらい、どんな生活をしているのか想像してもらえれば良いです」と語った。

 キム・ギドク監督作『メビウス』で2役を演じたイ・ウンウをキャスティングした経緯は「日本で在日の韓国人の方をオーディションしましたが、なかなか決まりませんでした。そんなときに『メビウス』での彼女の演技のうわさを聞き、韓国まで彼女に会いに行きました。でも実際に会ってみたら、映画とは全然印象が違うことに驚いて、ぜひやりましょうと口説きました。ただ、日本映画で裸のシーンがあることは、彼女もすごく悩んでいましたが、一度出ると決めてからは、デリヘルの女性に会ったりして役づくりもしてくれました。とにかく、すごい女優だと思いました」と明かした。

 ラブホテルという日本独特の空間で繰り広げられる群像劇である本作は、アメリカでも興味深く鑑賞されていた。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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