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Amazon、問題視されたナチス・大日本帝国モデルのドラマ用電車広告を撤去

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イス部分にナチス・ドイツの国章のワシがデザインされている「The Man In The High Castle」の電車広告
イス部分にナチス・ドイツの国章のワシがデザインされている「The Man In The High Castle」の電車広告 - Spencer Platt / Getty Images

 米Amazonが製作しているドラマ「ザ・マン・イン・ザ・ハイ・キャッスル(原題) / The Man In The High Castle」の電車広告が、ニューヨークの地下鉄から撤去されることが発表された。同広告については、ラッピング車両の内装部分が先日より物議をかもしていた。

 フィリップ・K・ディックによる小説「高い城の男」を原作としている同ドラマは、第2次世界大戦がもしも枢軸国の勝利で終わり、アメリカがナチス・ドイツと大日本帝国に分割統治されていたらという世界が舞台の歴史改変SF。今回特に問題視されていたのはイス部分の広告で、ドラマでも使用されているナチス・ドイツの国章や大日本帝国時代の旗をモデルにしたデザインになっていた。またニューヨークの地下鉄を運営しているメトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ(MTA)が、同社の広告規定で政治的な内容を禁止していたため、MTAがこのようなデザインの広告を取り扱ってよいのかという不満の声がインターネットを中心に噴出していた。

 New York Post やEW.comによると、MTAの広報担当者がAmazonは同広告を取り下げる決定を下したと公表。ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモ氏からもMTAに向けて、撤去するよう要請が届いていたとのこと。

 Amazonは、Deadline.comや The Hollywood Reporter など米マスコミに向けて、電車広告の撤去を公表すると共に声明を発表。「Amazon Studios(Amazonの映画・テレビ番組製作会社)は、会話に拍車を掛けるような刺激的で高クオリティーなプログラムを製作しています。『The Man In The High Castle』は絶賛されている小説を基に、もし第2次世界大戦で敗戦していたらという仮定でわれわれの自由について衝撃的に描いています。ドラマ『トランスペアレント(原題) / Transparent』や映画『シ・ラク(原題) / Chi-Raq』のように、社会的に重要視されている話題を示唆に富む内容で語っています。われわれはこのような物語を皆さまに今後も届け続けます」と説明している。(編集部・井本早紀)

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