ナチス&大日本帝国モデルの米ドラマの電車広告が物議かもす

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「The Man In The High Castle」オフィシャルFacebookページのスクリーンショット

 フィリップ・K・ディックによる小説「高い城の男」を原作としたドラマ「ザ・マン・イン・ザ・ハイ・キャッスル(原題) / The Man In The High Castle」の電車広告が物議をかもしている。

 米Amazonが製作している同作は、『ブレードランナー』のリドリー・スコットが製作総指揮を務め、第二次世界大戦がもしも枢軸国の勝利で終わり、アメリカがナチス・ドイツと大日本帝国に分割統治されていたらという世界が舞台の歴史改変SF。ストーリーは、アメリカ西海岸でひそかに流行していた連合国側の勝利を描く書物をめぐって展開していく。配信中のエピソードは米大手レビューサイト Rotten Tomatoes で96%の満足度を誇るなど、現時点での作品としての評価は高い。

 今回問題視されているのは、ニューヨークの地下鉄で運行中の同ドラマのラッピング車両の内装部分。イス部分がドラマでも使用されているナチス・ドイツの国章や大日本帝国時代の旗をモデルにしたデザインになっている。インターネット上で「ナチス・ドイツを想起させるワシは容認できない。早く取り除くべき」「朝から気分が悪くなった」「あくまでもフィクションのドラマのフィクションのデザインだ」という声が見られる中、特に争点となっているのが、政治的な広告を禁止しているニューヨークの地下鉄を運営しているメトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ(MTA)が、同広告の掲載を許可したことについてだ。

 「AmazonとMTAはニューヨークの地下鉄にナチスのイメージを飾るのは本当によいのか、考え直すべきだ」「この広告はありなのか?」という意見が飛び交い、各メディアがこの問題について取り上げる中、MTAの広報担当者はPIX11や New York Magazine に「われわれは、コンテンツ中立のための広告基準を違反するものではないと判断しております」と述べている。米Amazonは現時点では、同件へのコメントを控えている。(編集部・井本早紀)

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