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期待値を超えていた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に感謝を込めて100点と言いたい(1/2)

期待値を超えていた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に感謝を込めて100点と言いたい
強く美しいヒロイン、レイ - (C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

 ルーク・スカイウォーカーと暗黒卿ダース・ベイダーの宿命の戦いが決着した『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(1983)から30年後の物語を描いた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が17日、プレス向けに3D上映された。その内容は期待値を上回るすばらしい出来だった。「スター・ウォーズ」シリーズファンの期待は裏切らないと断言していい。感涙を誘う旧作へのオマージュはもちろん “スター・ウォーズDNA”は、洗練された完成度で新しい世代へ引き継がれている。(編集部:下村麻美)

デジタル3Dの鮮明さはファルコン号に乗船しているかのよう

 「スター・ウォーズ」が3Dカメラで撮られたのはこの『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が初めてになる。過去に『スター・ウォーズ エピソードI/ファントム・メナス』が3D上映されたことはあるが、2Dを3D変換したものだった。しかもデジタルIMAXカメラで撮影された映像は鮮明で、旧銀河帝国の主力戦闘機タイ・ファイターの胴体部分の細部が今作では変化していることにすぐに気が付くほどだ。また、ミレニアム・ファルコン号のビンテージ感あふれるレトロな内部もまるで手で触れているかのような距離感。砂漠の地面も視界の下方に広がり、その場にいるかのような臨場感だ。テクノロジーだけでなく、構図や動きも3Dを効果的に見せるように考え尽くされている。

物語はシンプルだがキャラクターの背景と心は複雑

 「スター・ウォーズ」シリーズは、オープンロールで物語の背景を文字で説明するのがお約束だったが、スター・ウォーズ初心者にはこれが割と不評で、帝国軍、反乱軍、通商連合、分離主義勢力がどうした、こうした、というややこしい説明に「どういう物語?」と文字を追って考えているうちに物語が始まってしまう。しかし、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の物語はシンプル。「いなくなったルーク・スカイウォーカーを探す」という映画『ファインディング・ニモ』と同じようなシンプルなテーマだ。しかし、登場人物の背景や心の葛藤は複雑で、これが物語に深みを出している。たとえば、ヒロインのレイは、ジブリアニメのヒロインのように透明感があり強く美しい。常に前向きだが彼女の家族の姿は見えず、孤独を抱えている。一方彼女と行動を共にするフィンは、ストームトルーパーでありながら、戦うことに嫌気がさした脱走兵。彼は幼いときに誘拐されてストームトルーパーになるべく訓練を受けていたという悲しい過去を持つ。また、ダース・ベイダーを受け継ぐ存在のカイロ・レンの表情は、常に悲しみといら立ちに満ちており、その生い立ちは謎だ。このメインキャラクター3人は、若くまだ何者でもない自分に葛藤している姿がキャラクターの個性となり “スター・ウォーズDNA”を受け継ぎながらも、新しい世代にメッセージを送っている。


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