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イランの名匠アミール・ナデリが『シェル・コレクター』監督を「日本を代表する映画監督になる」

イランの名匠アミール・ナデリが『シェル・コレクター』監督を「日本を代表する映画監督になる」
『シェル・コレクター』のトークイベントが行われ(左から)エリック・ニアリ、アミール・ナデリ、坪田義史監督が登壇した

 リリー・フランキー主演の映画『シェル・コレクター』のトークイベントが6日にテアトル新宿で行われ、坪田義史監督、プロデューサーのエリック・ニアリ、そして本作に「Special Thanks」としてクレジットされている映画監督のアミール・ナデリが来場した。

 作家アンソニー・ドーアの処女作の短編集の一編を基にしたヒューマンドラマ。ニューヨークと東京に軸足を置いて活躍する監督という共通点のみならず、ナデリがメガホンをとった西島秀俊主演の『CUT』は、本作プロデューサーのエリックがプロデュースしているという深い縁もあって実現したこの日のトークショー。ステージに登壇したナデリ監督は「わたしはこの20年、日本映画の新しい才能に注目してきたが、その新生が坪田監督だと思う」と切り出すと、「若い映画作家は、過去の名作を基に映画作りを行うことが多いが、坪田監督は、自分の経験、内なる心から映画を作っているのが特色」と解説した。

 エリックとナデリは、イタリア出資で現在制作中の『マウンテン(原題)』でもタッグを組んでおり、その縁でエリックが本作編集中に、その映像をナデリに見せたことがあったのだという。坪田監督が作り出した世界観にすっかり魅せられたというナデリは、「若い監督は特に、言葉やセリフで表現しようとする人が多いが、坪田監督は、海辺、水中、といった少ないロケーション、雰囲気でつづっている。だからこそオリジナルな監督なんだ」と称賛。

 ナデリ監督は坪田監督に興味津々のようで、次から次へと質問を浴びせた。中でもアメリカの原作を日本に置き換えたことに感銘を受けたようで、「そこが本当にすばらしいと思ったことの一つ。原作が違う文化からきたものだとは思いもしなかった。リリーさんの立ち振る舞いは日本的だったし、歩き方などもそうだ。水彩画を思わせるような色使いも印象的だった」とコメント。

 さらに「風景の使い方、人物も風景になじんでおり、その瞬間をどうレンズで切り取るかという部分にまで本当にすばらしくて。新藤兼人の『裸の島』や是枝裕和の『幻の光』を思い出した」と指摘。それには坪田監督も驚いた様子で、「実は脚本を書くときに、『裸の島』を(DVDで)再生させて、武満徹先生の音楽をずっと聴きながら脚本を書いていたんです」と明かした。そんな坪田監督をナデリは「これからの日本映画をけん引する才能。自分の作りたいことの道筋が見えているし、間違いなく日本を代表する映画監督になると思う」と称賛した。(取材・文:壬生智裕)

映画『シェル・コレクター』はテアトル新宿ほか全国公開中


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