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渡辺謙、『追憶の森』で歌声も披露!作詩を担当したのは本人だった

渡辺謙、『追憶の森』で歌声も披露!作詩を担当したのは本人だった
アメリカでも日本でも精力的な活動を続ける渡辺謙 - 写真:高野広美

 ガス・ヴァン・サント監督、マシュー・マコノヒー共演という魅力的な顔合わせが実現した映画『追憶の森』で、さまざまなチャレンジがあったという撮影現場の思い出を渡辺謙が語った。

 同作で渡辺が演じるのは、富士山の麓に広がる青木ヶ原樹海をさまようアメリカ人アーサー(マシュー)が出会う日本人、タクミ。実際の青木ヶ原でも実景が撮影されたが、渡辺とマシューが演じる部分は、アメリカ・ボストン郊外の森でロケが行われた。インディペンデント系の作品のため、渡辺も自ら美術スタッフに協力。「森の立て看板や神社の鳥居の文字は、僕がそれらしい書体で書きました。ナースの制服の色も僕が決めたんですよ」と日本らしく見せるために努力を惜しまなかったようだ。

 劇中には、渡辺が歌を披露するシーンもある。名作『巴里のアメリカ人』から引用された曲なのだが、「ふさわしい日本語の訳詩が見つからなかったので、僕が自分で作詩して歌いました。ちゃんと韻を踏んだりして」とここでも彼が演技以外の才能を発揮したことを告白。ガス・ヴァン・サント監督やマシューに「この後の仕事は?」と聞かれた渡辺が、「ブロードウェイで『王様と私』をやるよ」と答えたところ、彼らの反応は「微妙」だったそう。「僕の歌を生で聴いた彼らは、どう思ったのかな……」と渡辺は笑いながら振り返る。

 『追憶の森』は、青木ヶ原で人生最後の場所を探す主人公や、タクミの役どころを含め、「生」や「死」のテーマが心に突き刺さってくる作品。「日本人の死生観も反映されているし、夫婦のあり方、それぞれの人生のあるべき姿も、もう一度考えるきっかけに。結末を知って2度観るとさらに深いテーマが伝わるはず」とこれまで多くの海外の才能と映画を経験した渡辺も、その仕上がりには自信をもっているようだ。(取材・文:斉藤博昭)

映画『追憶の森』は4月29日より全国公開


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