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殺人鬼を演じた森田剛の撮影中の日課は、なんとペットショップ通い!?

殺人鬼を演じた森田剛の撮影中の日課は、なんとペットショップ通い!?
ムロツヨシ演じる安藤にも危険が……! - (C) 2016「ヒメアノ~ル」製作委員会

 「行け! 稲中卓球部」「ヒミズ」の古谷実の禁断の同名コミックを、『銀の匙 Silver Spoon』『ばしゃ馬さんとビッグマウス』などの吉田恵輔監督が実写映画化した『ヒメアノ~ル』。本作で狂気のシリアルキラー・森田を怪演した森田剛が、そのなりきりぶりを意外な撮影エピソードとともに語った。

 森田剛が演じた森田は衝動のままに無差別殺人を繰り返す殺人鬼。濱田岳が演じる青年・岡田の退屈だけど、平和な日常は彼と再会したことからとんでもない悪夢へと変貌していくのだが、森田は「“殺人鬼を演じています”という感じを出さないようにしました」と振り返る。「普通にお店に入っていって『今日、やってますか?』みたいな感じで人を殺す、そういう気持ち悪さが出ればいいなと思っていました」。

 だが、森田をあくまでも普通の人のように演じることが、森田剛にとっては今回の一番の試練だった。そのことは「例えば前日のアパートで人を殺した撮影のことはなるべく引きずらないようにして。翌日に控えている撮影のことも考えないで、その瞬間瞬間を普通に生きることに集中していました」という思いがけない苦労話からもうかがえる。「普通は起こった出来事に人は何かしら影響されると思うんですけど、それをなるべく影響されないようにしていくのが難しかったですね。初めての経験でした」。

 それでなくても身体能力が高い森田の場合は、無意識にやったことがカッコよくなってしまうこともある。実際、撮影中にはこんなこともあった。「警察官(鈴木卓爾)と家の中で格闘するシーンで、突き飛ばされたときに勢い余って二回ぐらい回転をしちゃったんです。そんなつもりはなかったんですけど、吉田監督に『カッコつけるな!』って怒られちゃいました」と森田も苦笑する。

 さらに、殺人鬼の森田に侵食されないような対策も自身で考えたことも告白。それはちょっと意外な方法だった。「最初は平気だと思っていたんですよ。でも、1人殺して、2人殺して、3、4人目ぐらいからだんだん気持ちが重くなってきて。それで時間が空いたときは現場近くのペットショップに行って、気持ちを落ち着かせてからまた撮影に戻るということを繰り返していました」。

 森田剛のそんな目に見えない努力と他では見ることのできない表現力を目撃できる本作は、ただ狂気と暴力がスパークするだけのキワモノ映画ではない。映画のラストで殺人鬼の森田が口にするセリフに、あなたは何を思うだろう? 現代人の闇を鋭く暴いた99分の衝撃が、観る者を体感したことのないエクストリームへと誘うに違いない。(取材・文:イソガイマサト)

映画『ヒメアノ~ル』は5月28日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国公開


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