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北朝鮮に拉致され金正日のために映画を撮った監督と女優の真実

北朝鮮に拉致され金正日のために映画を撮った監督と女優の真実
金正日を挟んで並ぶ申相玉と雀銀姫 - (C)2016 Hellflower Film Ltd/the British Film Institute

 1978年に韓国人映画監督の申相玉(シン・サンオク)と韓国人女優・雀銀姫(チェ・ウニ)の夫婦が北朝鮮に拉致された事件の真実に迫ったドキュメンタリー映画『将軍様、あなたのために映画を撮ります』が日本で公開されることが発表された。2人が密かに録音していた金正日(キム・ジョンイル)の肉声の内容や、雀本人の証言などが本作で明らかにされる。

 映画マニアで、日本の『ゴジラ』『男はつらいよ』『座頭市』から『ランボー』『13日の金曜日』などのハリウッド作品までおよそ2万本ものビデオテープを所有していたといわれる金正日。自らの肉声をほとんど露出させないことでも有名だが、劇中に登場する金正日の肉声テープには「北朝鮮から国際映画祭に出せるような映画を出したい」「私が2人を我々の方へ渡ってくるようにせよと指示した」と拉致を指示したことを認めるような内容も収められており、すでに同作が公開された海外の映画祭では大きな反響を呼んだ。

 雀本人や、その家族、当時事件を調査した香港の捜査官や米国務省関係者、元CIA職員らのインタビューを通して、1978年の拉致から86年に亡命するまでの、 8年間に及ぶ2人の北朝鮮での生活が解き明かされる本作。拉致後、申監督は“申フィルム”映画撮影所総長に任命され、北朝鮮で17本もの映画を製作するのだが、子供たちと引き離されて悲しみに暮れる雀とは対照的に、申監督は北朝鮮から与えられる潤沢な資金と自由に撮影できる環境の下、映画製作に熱中していく……。

 映画を愛した独裁者と、映画に取り憑かれた映画監督、そしてそんな2人に運命を翻弄される1人の女性。2人が北朝鮮を抜け出してから30年の時を経て、ベールに包まれた国家の内幕が明らかになる。(編集部・海江田宗)

映画『将軍様、あなたのために映画を撮ります』は9月よりユーロスペースほか全国順次公開


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