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玉木宏、第一線で走り続ける重圧を明かす

玉木宏、第一線で走り続ける重圧を明かす
キャリアを振り返る玉木宏 - 写真:中村嘉昭

 昨年は連続テレビ小説「あさが来た」でお茶の間の顔となった玉木宏が、今度はミステリー界の巨匠、原作者・島田荘司の直々の指名により、映画『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』で、探偵を趣味とする天才脳科学者の御手洗潔役に。映画、テレビドラマと主演作が相次ぎ、俳優として第一線を走り続ける彼が、そのプレッシャーと対処法を明かした。

 島田からの指名に関して、「非常にありがたい話ですが、原作ファンが多いので、もちろんプレッシャーはありました。ただ決まった以上は全力で臨むしかないですからね」とひょうひょうと語る玉木。そんな彼が御手洗を演じる決意をしたのは、当の原作者・島田と対面したときだったという。「島田さんご自身がどこか御手洗っぽい。冷静で、いろいろな知識があって、すべてを見透かしている感があって。そのとき、どこか腑に落ちたんです」。

 瀬戸内海・愛媛県の小さな島に身元不明の死体が、半年で6体も流れ着く難事件から幕を開ける本作。瀬戸内の複雑な潮流に目を付け、事件の勃発地に目星を付けた御手洗は、今度はその地、広島県の福山で立て続けに奇妙な事件に遭遇していく……。日ごろから“クール”なイメージの玉木は、御手洗そのもの。彼の美声で朗々と難事件を解説されると、モヤモヤが晴れスッキリした気持ち良さも体験できる。

 一方、そんな御手洗に翻弄される周囲と御手洗の温度差が、ドラマにコミカルな空気を生み、笑いも誘う。温度差から生まれる笑いと言えば、かつて一世を風靡した人気テレビドラマ「のだめカンタービレ」を思い出さずにいられない。「確かにこれまで出演作が“当たった”と言われることも多いですが、それはあくまで結果論。役のイメージが定着するのはうれしいけれど、そうなると今度はそれを壊さなければいけないわけで」とこれまたクールに語る。

 玉木と言えば、2012年には中国映画『曹操暗殺 三国志外伝』に出演し、俳優以外でも「世界ウルルン滞在記」をはじめとした紀行番組に出演したり、ナビゲーターもこなすなど、幅広い活躍が目立つ。現在36歳となった玉木に、今後の見通しを尋ねてみた。「自分がやりたいものだけをやっていくのではなく、食わず嫌いにならないように努めています」と真っ直ぐ目を向ける。

 「どんな経験にも吸収できることが必ずあるし、まずいろいろなものに触れることが大切。評価にとらわれずいろいろなことに触れることで、新しい可能性が見いだせて、それが新しい役の巡り合わせにもつながる。だからどんな作品も、すべて通過点。これからも経験を積み重ねることで、きっとまた新しい40代が待っているのかな、と思います」。まさに金言! 年を重ね、渋みを増していく玉木宏のこれからに注目したい。(取材・文:折田千鶴子)

映画『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』は6月4日より全国公開


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