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かわいいダックスフンドがむごすぎることに!サンダンスで話題!

かわいいダックスフンドがむごすぎることに!サンダンスで話題!
ビジュアルもかわいい!しかし…(画像はAmazon Studios公式Twitterのスクリーンショット)

 小児性愛者を扱った『ハピネス』やいじめられっ子を主人公にした『ウェルカム・ドールハウス』などを手掛けてきた奇才トッド・ソロンズ監督が、現地時間6月2日~5日開催のサンダンス映画祭ロンドンに、新作映画『ウィナー・ドッグ(原題) / Wiener-Dog』を引っ提げ参加し、同作に込めた思いを語った。

 この度、同映画祭で上映された長編新作は11本。中でも注目を浴びたのが、ダークかつコミカルな作風で様々な映画賞とファンを獲得してきたソロンズ監督の『ウィナー・ドッグ(原題)』だ。とあるダックスフンドの次々変わる持ち主をたどるコメディーになっている……。

 ウィナー・ドッグとは、長い胴体がウィンナーソーセージに似ていることからダックスフンドをさす言葉であり、本作では登場人物の1人ドーン・ウィーナ(グレタ・ガーウィグ)ともかけてある。ソロンズ監督は、ある作品のキャラクターを他の作品でも登場させることが多く、ドーン・ウィーナこそ、『ウェルカム・ドールハウス』での主人公のいじめられっ子なのだ。そうやってソロンズ流の世界観が拡張されていくのもファンにとってソロンズ監督作の魅力の一つ。

 そして、今作ではなんといっても去勢されるダックスフンドに心を痛める少年をとんでもない作り話で納得させる母親(ジュリー・デルビー)や、ウィーナには冷たくあたるのにウィーナのダックスフンドはかわいがるドラッグ中毒の元学友(キーラン・カルキン)らが、観る者に笑いを引き起こす。そして次々変わる登場人物を唯一つなげてくれるダックスフンドだが、そのかわいらしいダックスフンドにさえ情け容赦なく現実的でむごい結末を与えるのが、ハリウッド的ハッピーエンドとは真逆を行くソロンズ監督の真骨頂。

 「九官鳥でも猫でも構わないようだけれど、やっぱり犬。それもダックスフンドじゃなくてシェパードだったりしたら違う作品になってしまったと思う」とダックスフンドへのこだわりを語るソロンズ監督。確かに、おかしみと健気さのあるダックスフンドは、笑いを誘いつつも悲哀を感じさせる本作の作風にピッタリだ。「犬が持ち主たちの人生に影響を与え、変えもする」。そう監督が語るように、その作用こそがずばり本作の起点になっている。

 また、ダニー・デヴィート演じる映画製作者兼教師は、ニューヨーク大学で教鞭をとるソロンズ監督自身とも重なる。自暴自棄となりダックスフンドにひどい仕打ちをする教師だが、自分がモデルではないという。「僕の生徒たちは特に自伝的とは思わないのではないかな。映画のその役だけではなく、全体の大きい意味ではそうとも言えるかもしれないけれど」と話すソロンズ監督は、「彼らが映画人として成長するよう、できるだけガイドしている。教えることは大好きだよ」と良い教師の一面ものぞかせていた。

 2012年に主催者ロバート・レッドフォードとともにロンドンにやってきた本映画祭は、テムズ川に突き出たグリニッジ半島突端にある複合エンターテイメント施設O2アリーナを会場にサンダンス・ロンドン・フィルム&ミュージック・フェスティバルとして開催されてきた。今年からウェスト・エンドにあるピクチャーハウス・セントラルに会場を移し、ミュージック抜きのサンダンス・フィルム・フェスティバル・ロンドンとなった。(取材・文:山口ゆかり / Yukari Yamaguchi)


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