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森山未來、松たか子と10年ぶりの舞台「松さんがC-3POみたいになるかも」

森山未來、松たか子と10年ぶりの舞台「松さんがC-3POみたいになるかも」
約10年ぶりに松たか子と共演する森山未來

 1926年に製作されたSF映画の金字塔を舞台化した「メトロポリス」の稽古場取材会が行われ、主演の松たか子&森山未來、演出家の串田和美が出席。森山が、劇団☆新感線の「メタルマクベス」(2006)以来の舞台での共演となる松の印象や、作品にかける思いを語った。

 90年前に上映されたSF映画の原点となる無声映画の舞台化。2026年、巨大都市メトロポリスを舞台に繰り広げられる支配者階級と労働者階級の格差から生じる歪んだ社会の行き着く果てを多彩な音楽と踊りを交えて描く本作で、支配者階級の息子フレーダーを切れ味鋭い動きとダンスで表現した森山。「原作も小説も意識していませんし、この作品だからという特別な準備はしていません」と気負いはなく、その理由を「舞台って稽古の始まりから、スタッフや役者さんたちと一から作り上げていくもの。最初から『こうやってやるぜ』って臨む必要性もないし、それが正しいとも限らないんです。みんなで準備する期間がしっかりあるので、そこで築き上げていくことが大事なんです」と説明する。

メトロポリス
「メトロポリス」稽古場取材会にて。森山未來、松たか子、串田和美

 それでも串田の舞台については「決めないとか、途中で作ったものを全部壊しちゃうとか、そういう噂は聞いていました」と笑顔をみせると「でもそれはネガティブに捉えるのではなく、作るという意味ではとても健全。脚本は設計図としてや、アイデアとしてあるもの。その部分を取捨選択しても自由だし、信じ込む必要もない。その意味では、こちらも柔軟に対応できる存在でいたいという思いはあります」と作品が予期せぬ方向に進んでいくことを楽しみにしているようだ。

 松とは「メタルマクベス」以来、久々の舞台での共演となる。「松さんは(労働者階級の娘)マリアと、マリアそっくりのアンドロイドという二役なのですが、まさに君臨している感じですね。すごくやわらかいけれど、ズッシリしている。象徴として彼女がいてくれることで、僕らはしっかりと動けるし、物語に説得力が出てくるんです」と賞賛する。

 また「演劇の限界を超える」という串田演出のコンセプトについて「リアルとCGが地続きになっているような世代である人たちに、どうやってこの作品の世界観を表現するのか。今の僕たちの肉体と頭で考えながらこの作品をやる意味を発しているので、見ている人にそれを拾ってほしい」と作品に込めた思いを述べた。

 さらに「元の映画のロボットって(『スター・ウォーズ』シリーズに登場する)C-3POのモデルになっているんですよね。もしかしたら、松さんがC-3POみたいになるかもしれない」と想像力を超える表現を目指し、作品に取り組んでいることを森山独特の例えで語っていた。(取材・文:磯部正和)

舞台「メトロポリス」は11月7日~30日までBunkamura シアターコクーンにて上演


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