橋本愛、女性監督集結の『21世紀の女の子』に自信「信じる力をくれる」
オムニバス映画『21世紀の女の子』の完成披露先行上映会が31日に行われ、女優の橋本愛が出席した。新進映画監督と若手女優が集結した本作について、橋本は「私もこの映画に何度も救われながら生きていくと思います」と口にした。
映画『ホットギミック』の公開を控える山戸結希監督が企画・プロデュースを務め、自身を含む80年代後半~90年代生まれの新進映画監督15名が集結した本作。“自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーがゆらいだ瞬間が映っていること”を共通のテーマに、各監督が8分以内の短編で表現する。石橋静河、伊藤沙莉、唐田えりか、松井玲奈、山田杏奈ら実力派女優が出演しており、この日は橋本が代表して完成披露に姿を見せた。
壇上には、監督を務めた井樫彩、枝優花、加藤綾佳、坂本ユカリ、首藤凜、竹内里紗、東佳苗、ふくだももこ、安川有果、金子由里奈が登場。壇上では各監督が恐縮気味に一人ずつあいさつするなか、山戸は「若手の鋭く光る15作品」と評したうえで「監督たちのそんな(光る)内面がありながら、(壇上では)マイクを譲り合う女の子ばかり。そんな女の子の姿をどこかで当たり前のように見てきたんですけど、私たちはカメラだけは譲らないです」ときっぱり。
橋本も山戸監督と同様に作品の仕上がりに胸を張る。「こんな映画初めて観ました。ある大御所の映画監督が『映画は撮りつくされてしまった』とおっしゃっていて、そうなのかって。でも、山戸さんは(世界の映画監督は男性が多いので、撮るべき映画は)まだ、半分あるって。それが女性脳(の作品)。私もまだまだ撮られていない映画がたくさんあると信じています」と力強くコメントした。
続けて橋本は「何かをやるときに、私はできないんじゃないかって自分のことを疑ったりする心が誰にも絶対あると思うけれど、それを打ち負かすような力がこの映画にはある。あなただけの自分を信じる力をこの映画がくれる。私もこの映画に何度も救われながら生きていくと思います」と話していた。
また、本作は2月8日から2月13日まで連日、公開記念イベントが行われることも発表された。同期間中には出演した女優が登壇する予定となっている。(取材・文:名鹿祥史)
映画『21世紀の女の子』は2月8日よりテアトル新宿、2月15日よりヒューマントラスト渋谷ほか全国順次公開