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『光のお父さん』ドラマからキャスト一新!坂口健太郎&吉田鋼太郎を抜擢したワケ

坂口健太郎と吉田鋼太郎がダブル主演
坂口健太郎と吉田鋼太郎がダブル主演 - (C)2019「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」製作委員会 (C)マイディー/スクウェア・エニックス

 俳優の坂口健太郎吉田鋼太郎がダブル主演を務めた『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』。2017年のドラマ版に引き続き実写パートを手掛けた野口照夫監督が、キャストを一新して挑んだ本作で坂口と吉田を抜てきした理由を語った。

キャスト一新!『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』本予告映像

 累計アクセス数1,000万超えのゲームプレイブログ「一撃確殺SS日記」の人気連載を基に、ずっとすれ違ってきた父の本音を知るため、正体を隠してファイナルファンタジーXIVの世界で共に冒険に出る息子の姿を描き出す本作。野口監督は、映画化の話をドラマ版の最終回のタイミングで聞いていたが、その時は再びメガホンを取ることは決まっていなかったそうで、「(映画化)おめでとうございますって。人ごとのように頑張ってくださいみたいな感じで聞いていましたね」と当時を振り返る。

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 しかも、野口監督の胸にはドラマ版でやりきったという思いがあった。そのため、正式に映画が動き出してからもオファーを断ろうと思っていたという。「しばらくの間はずっと自分じゃない方がいいんじゃないですか? って話をしていましたね。同じ物語をやるという話だったんで、やり切った感があったんです。皆さんのことを考えても新しい血を入れてやったほうがいいんじゃないかと考えていました」

野口照夫監督
実写パートのメガホンを取った野口照夫監督

 そんな野口監督に火を点けたのは、プロデューサー陣のある言葉だった。「『あそこ上手くいってなかったよね』みたいなことを言われたわけですよ(笑)宿題をもらったというか。100%のものができるわけがないので、自分自身でも当然その思いはありました。例えばシナリオにしてももう少しこうすべきだったのかなとか、そういうものは多少なりともあったので、今回そこは改善をしようと思いました」

 そして、再び本作と向き合うことになった野口監督。当初はドラマ版のキャストが続投する案もあったそうだが、2018年2月、ドラマ版で父親役を務めた大杉漣さんの訃報が届く。そこで、製作人はキャストを一新することを決断し、千葉雄大と大杉さんからバトンを引き継いだ坂口健太郎と吉田鋼太郎が新たに主人公親子を演じることになった。

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 今回決め手となったのは、坂口のビジュアル的なイメージだ。「アキオはちょっと頼りなさげな部分も必要だと思っているんですが、それでいてゲームの世界ではリーダーでもあって、後半には力強さも見せていく。この両方を持ち合わせている役者さんっていうイメージが自分の中にはあったので、そういう意味で坂口くんはぴったりだなと思います」

 対する父親役は何人もの候補があがっていたが、「厳格さとポップさみたいなものを兼ね備えている人がいい」という理由から吉田に白羽の矢が立った。一度はスケジュールの関係で選択肢から外れたタイミングもあったが、野口監督のなかでは「吉田さんほぼ一択だった」そうで、「ずっと言い張ってましたね。大正解だったなと思っています」と笑顔で語る監督の顔からは強い自信がうかがえる。実際、吉田が不器用にプレイするシーンはとても愛らしく、撮影中もスタッフから「かわいい」という声があがるなど、野口監督の言う「厳格さとポップさ」という狙いは見事に成功している。

 好評を博したドラマ版からの続投だが、野口監督はその経験に引っ張られないことを意識して映画の撮影に臨んだ。「特に、上手くいったなと思う部分に引っ張られないようにしようっていうのはずっと思ってましたね。坂口さんや吉田さん、ほかのキャストさんの持ち味っていうものがあるので、ドラマであそこよかったなってものと違うお芝居を仮にされてきたとしても引っ張られずに、新しいものをもう一回作り直そうとしました」

 ドラマでの成功体験を忘れるため、オンエアが終わってから一度もドラマ版を観ていないという野口監督。心機一転、まっさらな状態で挑んだ映画版ではオリジナルキャラクターも増え、ドラマとは一味違う物語が紡ぎ出される。(編集部・吉田唯)

『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』は6月21日より公開

坂口健太郎&吉田鋼太郎『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』本予告映像 » 動画の詳細
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