「おいハンサム!!2」初回、心揺さぶった二人の人物 源太郎の名言も健在
吉田鋼太郎主演のドラマ「おいハンサム!!2」（東海テレビ・フジテレビ系で毎週土曜23時40分～24時35分）の初回が6日に放送され、ネットでは「いい意味で何も変わっていない」安定のクオリティーに歓喜する声でにぎわい、とりわけ驚くべき展開を見せた二人の人物を巡るエピソードが視聴者の心をわしづかみにした（※ネタバレあり。初回の詳細に触れています）。
本作は、伊藤理佐の漫画に基づくホームドラマ「おいハンサム!!」の2年ぶりとなる続編。娘たちの幸せを心から祈る父・源太郎（吉田鋼太郎）と、幸せを求めさまよう三姉妹・由香（木南晴夏）、里香（佐久間由衣) 、美香（武田玲奈）そして全てを包みこむ母・千鶴（MEGUMI）たちが繰り広げる恋と家族とゴハンをめぐるストーリー。ドラマ・映画「闇金ウシジマくん」シリーズの監督・企画・プロデュース・脚本を務めた山口雅俊が脚本、演出を務める。
初回は、不倫中のカップル（エンドクレジットでは“痛いカップル”と命名）に対して三者三様の反応を見せる三姉妹の場面からスタート。由香はこのところ男性からまったく声を掛けられることなく、夫の浮気が原因で離婚した里香は恋の仕方も忘れてしまったと言い、美香は、ダメ男だったユウジ（須藤蓮）が漫画家として軌道に乗り始めたものの浮気を疑っていた。
ユウジのおっかけファンで鼻血を自由自在に操る翔子（逢沢りな）ら新キャストも登場したが、中でも視聴者の心を揺さぶったのが謎多きご近所さんの大杉（富田靖子）と、源太郎が出会うプランナー・神田（永野宗典）のエピソード。
由香は、独身で実家暮らしだという大杉をあまり幸せではないと見ていた。さらに、彼女がコルセットを着け縁側に座っていた父を見て笑う姿を見て訝しく思っていたが、たまたま蕎麦屋で出くわした際に意外な事実が判明。源太郎のコルセットは、実はかつて大杉が新米ナースだった時、首痛に苦しむ源太郎を救いたい一心で入手し、送ったものだった。そして、蕎麦抜きの天ぷら蕎麦（天抜き）で一杯やり、盛り蕎麦で締めるのが好きで「つくづくB級だけど自分にはこれが合っている」「自分が好きなように楽しんでいるのよ」と微笑む大杉に、由香はすっかり感動していた。
神田は、もう一人のプランナー候補・金井（嶋村太一）と競う形で源太郎の会社に招かれた。自身に満ち溢れ鮮やかなプレゼンで周囲を圧倒する金井に対して、神田はぎこちなく頼りない印象。源太郎の部下たちは金井を推していたが、源太郎は神田の上着やズボンのポケットのふくらみに注目。「何かカチャカチャ音がしていた」「ポケットの中身は何だろう」と気になって仕方がない様子だった。
後日、金井が再びプレゼンに訪れた際、源太郎は「非の打ち所のない資料だね」と褒め、部下たちも「競合他社も彼を欲しがっている動きがある」と後押しするも、源太郎は金井のある言動に注目。彼が帰り際に中身の入ったペットボトルを捨てるのを目撃した源太郎は「環境問題への配慮は最低条件ですよね。自分が持ち込んだ飲みかけのペットボトルをよその会社のゴミ箱に捨てていく人間に、果たして信頼に至るビジネスができるのか」と疑念を抱いた。源太郎の不安が的中するかのように、金井を巡っては衝撃の事実が明らかに。
かたや、神田はポケットのふくらみの謎が判明し、源太郎たちは心洗われる展開に。神田の誠実で温もりあふれる人柄を示す思いがけない光景に、SNSでは「いい人じゃんw」「えらい！」「無限に出てくるw」「そういうことか」「マジシャン？w」と驚きや感動の声で沸いていた。
そして、源太郎が恒例の伊藤家リモート会議を開くと The Ronettes の「BE MY BABY」をBGMに、娘たちに教訓を熱弁。「娘たちよ、安易に人を見くびってはいけない。軽く見ていた人が実は中身が伴った人だったり、気の毒に思ったような人が実は私たちよりずっと幸せだったりするかもしれない。時代は変わる。尺度も変わる。流されるな。わからないことを批判するな。視野を広く持て」と訴え、大杉を思い浮かべた由香が「お父さんいいこと言った。ハンサムで！」の一言で締めた。
藤原竜也のサプライズ出演に驚きの声が上がったが、ドラマの変わらずの妙味に「おかえり」「ジワジワ面白い」「安定してベリー面白い」「幸せ」「変わらない感じが安心する」「観ると実家に帰りたくなる」「変わらずハンサムで、、、、」「相変わらずいい事を言う」など、思い思いの感想で盛り上がっている。（石川友里恵）
