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長瀬智也「俺の家の話」軽やかコメディーで描く家族のリアルに反響

「俺の家の話」第1話より
「俺の家の話」第1話より - (C)TBS

 俳優・長瀬智也と脚本家・宮藤官九郎がタッグを組むTBS系連続ドラマ「俺の家の話」(毎週金曜夜10時~)の第1話が22日に放送された。「池袋ウエストゲートパーク」「タイガー&ドラゴン」「うぬぼれ刑事(でか)」と、名作ドラマを生み出してきたタッグによる心地よい会話劇に加え、長瀬のプロレスシーン、そして、劇中で扱う身近なテーマも反響を呼んでいる。(以下、ドラマ第1話の内容に一部触れています)

【写真】なにわ男子・道枝駿佑も出演!

 本作は、長瀬演じる元人気プロレスラー・観山寿一(みやま・じゅいち)が、能楽の人間国宝である父・寿三郎(じゅさぶろう/西田敏行)の危篤を受けて20数年ぶりに実家に戻り、現役を引退して、観山家に降りかかる困難に立ち向かうホームドラマ。兄弟たちと、父が結婚を宣言した女性介護ヘルパーを巻き込んだ、介護と遺産相続をめぐる家族の物語が描かれる。

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 ドラマは、ブリザード寿としてリングに立つ寿一(長瀬)のプロレスシーンからスタート。長瀬はロープワークもこなし、回し蹴りに必殺技の“寿固め”も披露。10キロ超増量してレスラー役に挑んだ長瀬は、鍛え上げた二の腕もたくましく、Twitterでは「いきなりガチのプロレスシーンでビビるw」「華麗な回し蹴り!!! 」「プロレスラーにしか見えないw」など反響。本人役で出演する長州力が「何言ってるかわかねぇよ」と突っ込まれる場面もあり、宮藤らしい笑いが差し込まれる。

 プロレス会場の観客はマスク姿に拍手で選手を応援。登場人物たちも家族以外と接する場ではマスクを着用するなど、コロナ禍も反映されている。

 寿三郎の見舞いに訪れた寿一は、久々に会った弟の踊介(永山絢斗)や妹の舞(江口のりこ)が、すぐさま遺産相続の話をすることに激昂。父の後を継ぐためにプロレスラーを引退して家に戻るが、奇跡的に回復した寿三郎は、かつての威厳はどこへやら、デイケアサービスで担当ヘルパーだった志田さくら(戸田恵梨香)と結婚し、遺産も相続させると宣言する。

 軽快なテンポで進行する物語に、実力派同士によるユーモアたっぷりの会話劇が笑いを誘うのはクドカン脚本ならでは。一方で、明るい笑いはそのままに、親を見てきた者といきなり現れた親族のぶつかり合い、家族相手だからこそつらい在宅介護の現実、親の認知症問題にオムツ交換、さらに子供の学習障害も身近な出来事として描かれており、Twitterでは「軽やかに見せてとんでもなく重い」「でも珍しい話じゃない。どれも身近な話なんだよね」「このドラマ。以外と奥が深い」など共感が寄せられた。

 宮藤らしいコメディーでありながら、避けて通ることができない家族ならではの現実に向き合う家族ドラマ。これから待ち受けるさまざまな問題に、観山家はいかに向き合っていくのか。(編集部・入倉功一)

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