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本人そっくり!『愛すべき夫妻の秘密』のニコール・キッドマンがすごい

左がルシル・ボール本人、右は『愛すべき夫妻の秘密』のキービジュアル。
左がルシル・ボール本人、右は『愛すべき夫妻の秘密』のキービジュアル。 - Silver Screen Collection / Hulton Archive / Getty Images / (C) Amazon Studios

 Amazon Prime Videoで配信中の Amazon Original 映画『愛すべき夫妻の秘密』で、実在の人物であるルシル・ボールを演じているニコール・キッドマンが、本人そっくりな姿を披露している。

ニコールが別人…『愛すべき夫妻の秘密』場面写真

 本作は、1950年代にアメリカで放送された人気番組「アイ・ラブ・ルーシー」で主人公のリカード夫妻を演じ、実生活でも結婚していた国民的スターのルシルとデジ・アーナズの関係を描いた伝記ドラマ。『ソーシャル・ネットワーク』で脚色賞を受賞したアーロン・ソーキンが監督・脚本を手掛けた。

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愛すべき夫妻の秘密
(C) Amazon Studios

 ニコールはこれまでにも、アカデミー賞主演女優賞を受賞した『めぐりあう時間たち』ではヴァージニア・ウルフ、『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』ではモナコ公妃のグレース・ケリー、『スキャンダル』ではグレッチェン・カールソンなど、多くの実在の人物を演じ、中には本人に似せるための特殊メイクに挑戦した作品もある。しかし、見た目やしぐさの再現度の高さは、本作がもっとも高いといっても過言ではない。

 ニコールふんするルシルは、「アイ・ラブ・ルーシー」でルーシー・リカルドを演じる際、目を大きく見開いて特徴的なしぐさで話す姿が有名だ。本作のプロダクションノートによると、ニコールは演じる際に一番気をつけたことは「ルシル・ボールという女優が作り上げた別キャラクターのルーシー・リカードという人物を演じるということ」だと明かしている。その言葉通り、劇中のニコールは、身のこなしや発声方法まで、ルシルが演じるルーシーそのものだ。

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 実在の人物を再現するには、メイクや衣装の影響も大きい。長年ニコールのメイクを手掛けてきたチームがメイクを担当し、ニコールの角張った顔の輪郭を丸い輪郭に、アーモンドのような形の目はより大きく、そして現代的な眉はシリコンで覆って当時の流行である細い眉を作り上げた。

 見事に国民的スターを演じ切ったニコールは、本作の演技で第79回ゴールデン・グローブ賞映画部門の女優賞(ドラマ)にノミネートされた。過去にゴールデン・グローブ賞の女優賞と助演女優賞合わせて12回ノミネート、女優賞を3回受賞しており、4度目の受賞に期待がかかる。ちなみに、夫・デジ役のハビエル・バルデムも同賞の男優賞(ドラマ)にノミネートされており、“夫婦”そろって高い評価を得ている。ニコール本来の美ぼうを封印し、ルシル・ボールに成り切った女優魂は、オスカー女優の本領といったところだ。(編集部・香取亜希)

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