北村匠海「映画界が恋愛映画をやり過ぎ」 昨今の子どもたちの早熟ぶりに私見
俳優の北村匠海が24日、都内で行われた映画『とんび』(4月8日公開)公開直前イベントに阿部寛と共に登壇。中学生になって彼氏ができたという女子中学生の話を聞いた北村は、昨今の子どもたちの早熟ぶりには映画界が関係しているのかもしれないという私見を述べた。
2013年に連続ドラマ化もされた重松清の小説を、『糸』『護られなかった者たちへ』などの瀬々敬久監督が映画化した本作。瀬戸内海に面した備後市を舞台に、運送業に就くヤス(阿部)が事故で妻を亡くし、周囲の協力を得ながら男手一つで息子・アキラ(北村)を育てていく。
北村は、阿部との共演に「子どものときから少しずつ顔が濃くなっていったんですが、将来的に阿部寛さんのようになっていくんじゃないかという期待を背負っていた時代もありました。なので今回、親子役をやれたのは光栄でした」と感激。「阿部さんがちょっと父に似ていたりもする。うちは父、母、弟も濃いです。九州や秋田の血が混ざっているので、いろんな濃さがある4人家族です」と自身の家族についても話した。
親子限定の同イベントでは、親子の絆を再確認するため、3組の親子が互いに意見をぶつけあった。その中で、中学1年生の娘が以前に比べて構ってくれないと嘆く父の前で、娘が突然「彼氏ができた」と告白。阿部が「答えがもう出た」と納得すると、北村も「大人の階案を上っているということなので温かく(見守って)」と励ますが、「確かに(交際は)早いなと思います」と苦笑いも浮かべる。さらに、「今の時代はスマートフォンも普及していますし、いろんなことが早いのかな」と見解を述べると、「我々映画界が恋愛映画をやり過ぎ。それが影響しちゃっているのかもしれない」と責任を感じている様子も。
一方で、「僕は恋愛的な映画というよりかは、どちらかと言うと、好きになった人が命を落とす映画」と、自身が出演した『君は月夜に光り輝く』『君の膵臓をたべたい』などを思い起こさせる自虐的発言で会場の笑いをさらった。
また、大学生の娘に対して心配性な母が登場すると、北村は「うちの母も心配性でした。8歳から芸能(活動)をやっていて、小学5年生の時にイランに親抜きで撮影に行ったんですけど、3週間ご飯を食べられなくて、イランの人が『胃にはコーラがいいんだぜ』と言うからコーラだけ飲んでいた」と衝撃の日々を回顧しながら、「心配はされてました。でも、今でも思い出すくらい、いい人生経験」としみじみ。そして、「意外と子どもは楽しんでいたりするから」と過度な心配は必要ないとアドバイスを送った。(錦怜那)