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長濱ねる、初の朝ドラは故郷・五島列島が舞台「本当に幸せです」

(C) NHK

 3日より放送中の連続テレビ小説「舞いあがれ!」(月~土、NHK総合・午前8時~ほか、土曜は1週間の振り返り)に、山中さくら役で出演している長濱ねる。故郷である五島列島が舞台ということで、思い入れたっぷりな撮影を振り返って思いを明かした。

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 連続テレビ小説の107作目となる「舞いあがれ!」は、1990年代から現在を舞台に、ヒロインの岩倉舞が大空に舞いあがるという夢に向かっていく姿を描く物語。ものづくりの町・東大阪で生まれ育ち、自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育むことになる舞を福原遥が演じる。

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 長濱は五島列島に住む山中さくら役で出演。舞の祖母である祥子(高畑淳子)が作ったジャムを売る店員で、遠距離恋愛している彼と喫茶店を開くのが夢、という役どころ。朝ドラ出演は念願だったとのことで「夢が叶ったばかりか、私の故郷である五島列島が舞台で本当に幸せです。初出演なので緊張していましたが、馴染みのある場所でリラックスして臨むことができて五島に助けてもらったような気がしました」と思いを明かす。

 演じるさくらのことを「いるだけで周りが明るくなるようなポジティブな女の子」と語る。「恋人が帰ってくるかわからないなか待ち続けながら、島を盛り上げていきます。でも意識的にポジティブでいるような気がします。私が実際に五島で暮らしていた頃の記憶だと、島には旦那さんが漁師をしているご家庭が多かったので、漁に出たら半年間は帰ってこない家もあったりして、やっぱり島の女性たちが、自分の足で生きて島を守るというたくましさがあると感じていました」と自身の経験も交えて分析する。

 「五島は人の移り変わりが早くて、出会いと別れがとても多いんです。五島からどんどん人が少なくなり島に残る人もどんどん年をとっていく。そんな中でさくらは自分が率先して島を元気に明るくするぞと思っているんじゃないかな。監督が五島は“再生と癒やしの島”とお話しされていて本当にその通りだと感じています。私も上京してからも節目節目で島に帰り、その都度元気をもらいました。さくらは舞ちゃんと親戚というわけでもないですし、同級生でもないんですけど、それでもずっと一緒に楽しく過ごしていて、それが島らしい関係だなと思います。島全体が家族のようで困っていたら手を差しのべるし、自分が困っていたら誰かに助けてもらうということが当たり前の関係。さくらは大雑把な性格ですが舞ちゃんの手をずんずん引っ張って、舞ちゃんの心をこじ開けてどんどん元気にさせていく。さくらも私自身もそんな島のような存在でありたいと思っています」

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 また、共演している高畑については「五島ことばが完璧なんです!」と絶賛。「私のクランクインの最初のシーンが祥子さんの家で祥子さんがジャムを作っているシーンだったんですが、祥子さんがもう五島の人にしか見えなくて、こういう感じの人、島にいるー!と感激したのを覚えています」という。さらに「浦信吾役の鈴木浩介さんも、もういらっしゃるだけで、場が明るくなって本当に島にいるお父さんみたいな感じです。台本読みの段階からすごくもう楽しくて。哀川翔さんと鈴木浩介さんと私でお話する機会があったんですけど、鈴木さんが哀川さんに『釣り行きました?』と聞いていて『この後行くんだよ、何釣れるかな?』という話をしていたのが印象に残っています」と振り返る。

 そんな長濱は「舞いあがれ!」について「東大阪と五島の二つの舞台がありますが、五島編はとにかく明るくエネルギッシュで、視聴者の皆さんも島の中に一緒にいるような、そんな気持ちになってもらえたらうれしいです。私の自慢のふるさと・五島列島の美しい自然の景色や温かい人々を見て、少しでも癒やされて今日も頑張ろう! と思ってもらえたらこんなにうれしいことはありません。ぜひ東大阪編と五島編と両方楽しんでもらえたらいいなと思っています」と視聴者に呼びかけている。(編集部・大内啓輔)

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