シネマトゥデイ
シネマトゥデイ
.
映画たて・よこ・ななめ見!

村本大輔、『3月のライオン』から人生最悪の高校時代を思い出す

ジブリで宮崎駿監督の出待ちをしちゃうほど映画大好きな村本大輔と、映画に関しては素人同然の中川パラダイスが、あらゆる角度からブッ飛んだ視点で映画トーク。今回は、村本が孤独な主人公に自分を見た? 羽海野チカの人気コミックを神木隆之介主演で実写化した2部作の前編『3月のライオン 前編』をななめ見しちゃいます!(取材・文:シネマトゥデイ編集部・入倉功一)

勝った方がグッタリ…将棋は精神の殴り合い!

3月のライオン
熱気&緊張感みなぎる将棋シーンは映画ならではの見せ場

村本:俺ね、将棋を全くやったことないのよ。

中川:僕は小学校の時にちょろっとやっとったけどな。駒の進め方とかもわからへん?

村本:全然知らん。でも、この映画の将棋シーンはカッコ良かった! 原作は漫画でしょ? 囲碁がテーマの「ヒカルの碁」なんかもそうやったけど、俺みたく、知識がないものに少し抵抗がある人間の頭にもすっと入ってきて、さらにカッコ良く見せてくれるのが本当にすごい。お笑いで将棋とか扱っても、こんな面白そうに見せられんと思うわ。

中川:将棋の中継とかは見たことなかったから、あんなに悩んで、冷静な人もいれば熱くなってしまう人もいたりして、熱い戦いやねんなって、感心したわ!

村本:おまえそれ、見下しとったけど普通のスポーツやったみたいな話になってるで! マイナス5からゼロになりました、みたいな。

3月のライオン
原作のイメージを忠実に再現したロケーションも見事

中川:ちゃうで! そんな熱いものやと知らんかったって話やんか!

村本:まぁ、確かに精神と精神のパンチのぶつかり合いというか、将棋って格闘技なんやなって思ったわ。まるでボクシングの試合を見ているような感覚というか。しかも、ミスせんよう最後まで気が抜けんから、勝負が終わったら、勝った方が負けた方よりぐったりしてるって話とか、今まで知らんかった将棋の世界が出てきて。さらにそれがお笑いとか全部の世界に通じることに思える。学ぶことが多かったな。

3月のライオン
最も漫画的なキャラクターが違和感なく成立しているのは染谷将太の演技力があってこそ

中川:キャラの中では、あのぽっちゃりした二海堂晴信(染谷将太さんが好きやったなあ。特殊メイクって聞いたけど全然感じさせんくて。どんな人物にでもなり切るカメレオン俳優とでもいうんかな。そんな感じでもう全然染谷君の感じじゃなくて。声もめっちゃ変わっとってびっくりしたわ。

村本:倉科カナさんが演じたあかり姉ちゃんがかわいかった! 一方、香子(有村架純)の怖さといったら……。後藤正宗九段(伊藤英明)との関係にしても、父親(豊川悦司)に当てつけているよう見えるというか。

村本、ひとりぼっちの主人公に共感

3月のライオン
自分が勝利することで傷つく人々がいる現実にうちのめされ、零が感情を爆発させるシーンは圧巻

村本:しかし、年功序列関係なく戦う将棋の世界ってすごいな。神木くんが演じてる零なんて、(育ての)親父とも戦わんといけんし。

中川:しかも、負けた方から「負けました」って言わなあかんとか。あれもすごい酷やなって思った。痛めつけられて痛めつけられて、それで負けた方が潔く「負けました」って。

村本:遊びやったら楽しいゲームで終わるけど、(負けたら)自分の存在価値が奪われるか、相手から奪うかみたいなことやからな。

中川:本当にシビアな世界なんやなって思ったわ~。

3月のライオン
清純派イメージの有村架純が零に愛憎を抱く義理の姉にふんし、新境地を開拓

村本:でも、零が自分のお義姉さんに「おまえは家族も友達もいないし、才能もゼロだし。おまえなんて出て行っても誰も悲しまない」みたいなことを言われるやん? 俺かて高校の3年間ずっと友達がおらんくて、全学年79人のうちでずっとテストでは79位だったのよ。

中川:そうなんや!

3月のライオン
零に孤独だった高校時代の自分を重ねる村本

村本:最下位。友達も彼女も全くできんで、修学旅行の写真なんか見てもいつも一人。周りをちょっとバカにしていたみたいなとこがあったからめちゃくちゃ嫌われて。同窓会なんて呼ばれたこともない。

中川:高校生の時点ですでにそんな性格やったんやな……。

村本:昔からな! しかもいじめられてるとは思ってないっていうか。「いじめてごめんな」的なこと言われても、「おまえがいついじめる側に回ってんねん。今は俺がおとなしくしてるだけ、正当に評価される大人になるまで手ぇ出さんように我慢してやっているだけや」って。あと、俺がハブられてるのを弟とかに知られんようにせんといけんかった。長男のプライドがあるからな。

中川:自分を守るために強くなきゃあかんみたいなことやんな。

村本:だから零の一匹狼なところは唯一わかるなって思う。彼が零(ゼロ)とすれば、俺はマイナス4ぐらいよ。スポーツもできん、勉強もできん、女の子にモテない俺が唯一勝てるものがお笑いやったわけ。ちょっとずつ結果出していったらみんなが集まってきて、偉そうな大人たちもひれ伏すようになってきて、「あれ、周りの態度が変わってきた」と。だからこそ、もし急に漫才ができなくなったら、お笑いできなくなったらって恐怖がある。この映画の零も、もし唯一あるもの(将棋)がなくなったら発狂してしまうような気がして、後編が気になるなあ。

ここだけは言いたい!ななめ見ポイント

3月のライオン
冷静&緻密な戦略で零を追い詰めていく島田八段を演じた佐々木蔵之介もハマり役!

村本:零が研究会に入れてもらう島田開八段(佐々木蔵之介)が、宗谷名人(加瀬亮)と対決して胃が痛くなったりするでしょ? あれもわかる気がする。俺も明石家さんまさんとかダウンタウンさんと、一緒のスタジオで収録やっている時に、気付いたら手足が汗でびちゃびちゃになってるときがあるもん。

中川:一歩も動いてへんのにな。

村本:タイミングを見計らいながら「このパターンでこれをやって、あれをやって……」とかウワーって考えて、それこそ心理戦やからすごく頭が疲れる! 漫才にしたって、1回10分のステージを1日で3回やるわけで、実質的には30分しか働いていないことになるわけやん? でも家に帰ると食欲もなくてグッスリ。やっぱり頭を使うのって疲れるのよ。

3月のライオン
真面目な顔で甘いものを食べる棋士たちに驚く中川

中川:食欲といえば、島田八段と後藤九段が、頭の栄養補給みたいにおやつ食べるとこあるでしょ? 『DEATH NOTE デスノート』のLみたいに。あんな漫画みたいな世界がホンマにあるんやって、ビックリした!

村本:俺も単独ライブの直前とか、新ネタを出さなあかんときは、ケーキとかをガバガバ食ってしまうからなぁ。即効性はないと思うんやけど、なんか手に取ってしまう。

3月のライオン
前編のハイライトの一つ、島田八段VS後藤九段のメイキング

中川:本能的に糖分を欲しがっているんかな。脳が。

村本:そうそう! まさにその通りよ。おまえかて、結構なセリフ覚えなアカンやろ。

中川:僕は甘いもの苦手やから食べられへん……。

将棋とものまね界に意外な共通点!

3月のライオン
将棋とものまね界の年功序列なしの勝負にアツくなる村本&中川

村本:映画を観て思い出したんやけど、この前、原口あきまささんと仕事で一緒になってしゃべらせてもらったとき、あの世界の大会といえば「ものまね王座決定戦」(フジ系)やって話になって。しかも皆さん引退とかせずにずっとやり続けてはるから、ものまね1年目の人とコロッケさんが対決したりするんやて!

中川:すごいな! さっき話にも出た年功序列関係なしなところは将棋に似てるかも。いろんな名人がおるしな。ものまね四天王とか。

村本:この映画でいえば零が小石田純一みたいなものやで! 宗谷名人がコロッケさんで。そういえば映画の中でもコロッケ食うシーンあったしな!

中川:それ関係ないわ! でも、もしかしたら後編では小石田とコロッケさんの対決が……

村本:あるやろう!

中川:小石田の“神の一手”があるかもわからんな!

村本:そんなん、漫才では考えられへんで。さんまさんやダウンタウンさんとガチで戦う場みたいなものはないからな。

中川:お笑いの世界で総当たり戦みたいなことやったら、どうなってまうんかな。

村本:西川きよし師匠と西川忠志の親子対決、これはあるんじゃないの。

中川:忠志さんが師匠を超える時が来るんか!

村本:関根勤さんと関根麻里ちゃんとか、それこそ零と父親みたいなことがあるかもわからんで!

今月の激オシ映画はコレ!

羽海野チカの人気コミックを、2部作で実写化したドラマの前編。家族を亡くして孤独に生きてきた17歳のプロ棋士が、ある3姉妹と心を通わせながら厳しい将棋の世界を突き進む。メガホンを取るのは、『るろうに剣心』シリーズなどの大友啓史。『るろうに剣心』シリーズにも出演した神木隆之介、『映画 ビリギャル』などの有村架純、『ヒミズ』などの染谷将太、テレビドラマ「カインとアベル」などの倉科カナらが出演。緊張感に満ちた対局シーンに目を奪われる。

オフィシャルサイトはコチラ>

(C)2017 映画「3月のライオン」製作委員会

ウーマンラッシュアワー・プロフィール

2008年に結成された、村本大輔と中川パラダイスによるお笑いコンビ。2011年「ABCお笑い新人グランプリ」最優秀新人賞受賞、2012年「THE MANZAI 2012」決勝進出、2013年NHK上方漫才コンテスト優勝など数々の賞に輝き、4月に東京進出。先ごろ行われた「THE MANZAI 2013」で見事優勝し、3代目王者に輝いた。

村本大輔 1980年生まれ。福井県出身。自分でも「ネットに書き込まれるうわさはほとんどが事実です!」と認めている、自称・ゲス野郎芸人。だがその一方で、ジブリ作品やピクサーなどの心温まるアニメが大好きで、映画『あなたへ』で号泣するほどのピュアな一面も持ち合わせる大の映画好き。水産高校に通っていたため(中退)、お魚系や海洋ネタにも意外に詳しい。「AbemaNews」チャンネルのニュース番組「AbemaPrime」(毎週月~金曜日21:00~23:00生放送)にて月曜レギュラー出演。

村本大輔ツイッター

中川パラダイス 1981年生まれ。大阪府出身。これまで10回もコンビ解散している村本と唯一トラブルもなくコンビを続けている広い心の持ち主。2012年に入籍し、現在1児の子育てを満喫中のイクメンパパでもある。映画に関しては、「王道なものしか観ない」というフツーレベル。

中川パラダイスツイッター

【関連情報】

楽天市場

  • «前のニュース
  • 次のニュース»

ブログなどをご利用の方は以下のURLをトラックバックURLとして指定してください。

[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク
  1. 記事
  2. 2017年
  3. 3月
  4. 24日
  5. 村本大輔、『3月のライオン』から人生最悪の高校時代を思い出す