青春100キロ (2016):映画短評
青春100キロ (2016)オヤジたちの痴態が酷すぎて笑える
ブームになった「テレキャノ」に比べ、「自転車三部作」など、あまりに直球すぎる印象が強い平野勝之監督作だが、今回も思いっきり泥臭い。そこがタイトルの“青春”にも繋がる、ヤルために走り続ける『マリリンに逢いたい』ならぬ、“あいちんに逢いたい”。とにかくマジメで実直な挑戦者、引退作に真摯に挑む上原亜衣や女性プロデューサーに対し、突如ツーリング大好きおじさんの顔になり、半ば仕事を放棄する平野監督をはじめ、オヤジたちのダメっぷりが酷すぎて笑える。過労と寒さ&空腹から壊れ始め、予定していた面白企画を忘れるわ、しっかりした演出ができないわと、「せめて撮影前日ぐらい寝とけよ!」と、思わずツッコミたくなるほど。
この短評にはネタバレを含んでいます