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桜のような僕の恋人:映画短評

桜のような僕の恋人

2022年3月24日公開

桜のような僕の恋人

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

くれい響

美しすぎる撮影と残酷すぎる展開のコントラスト

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

原作は宇山佳佑の小説だけに、既視感あるオリジナリティに欠ける物話だが、『銀の匙』『ここさけ』のように、王子キャラより足りないキャラの方が芝居が映える中島健人と、演技力は言わずもがなの松本穂香の化学反応が、巧くけん引していく。中盤以降、ヒロインの兄夫婦を演じる永山絢斗と桜井ユキに持っていかれたりするなか、各々の心情を捉えた丁寧な撮影やリアルな特殊メイクなど、Netflix効果もしっかり発揮。CGで作られた、いかにもな桜に関しては、賛否あるかもしれないが、柳田裕男による美しすぎる撮影と残酷すぎる展開のコントラストも見どころになっている。とはいえ、演出も含め、総合的に『余命10年』には及ばず。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

優しく、温かく

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

まず、深川栄洋監督がこのハートウォーミング路線に戻ってきてくれてとてもうれしいです。『キミスイ』の吉田智子脚本との相性の良かったと言えるでしょう。
原作があるので、展開をご存知の方もいるかと思いますが、これをちゃんと実写でやり切った俳優陣はいい仕事をしていると思います。
主役の中島健人と松本穂香のフレッシュなカップルが春めいてきた季節と重なってとても瑞々しく映りました。
二人を囲む大人たち、永山絢斗、桜井ユキ、柳俊太郎、若月佑美もいい味を出しています。特に短い出番でしたが及川光博の素敵なおじさまぶりはツボでした。

この短評にはネタバレを含んでいます
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