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大杉漣の長男で、写真家の大杉隼平、被災地の子どもを支援を目的とした写真&展覧会を開催!

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写真家の大杉隼平
写真家の大杉隼平

 俳優・大杉漣の長男で、写真家の大杉隼平が10月25日~30日、東京・Shimokita Art Spaceで被災地の子どもを支援を目的とした写真&展覧会「my dear smile~笑顔のつづき~」を開催する。中でも注目は、インターネットなどを通じて国内外約2,000人が撮影した9月11日の空の写真をつなぎ合わせた一枚の写真。大杉は「福島・南相馬の子どもたちに空をプレゼントしたい」と写真をプリントして展覧会後に直接、子どもたちに届けに行く予定だ。

 大杉は今年6月、被災地を訪れた際に撮影した写真展を開催した。その収益金などを自身が監事を務めるNPO法人奄美大島自然体験学校に義援金として寄付し、8月に南相馬出身の子どもたち24人を奄美大島に無料招待する企画が実現した。東日本大震災によってバラバラになってしまった子どもたちが奄美大島で再会し、7泊8日、放射能を気にすることなく、シュノーケル体験やサンゴや貝殻を使ったアクセサリー作りで夢中になって遊んだという。今回の写真&展覧会はもともと、奄美大島で撮影した子どもたちの写真やアクセサリーなどを展示しようと当初から予定していたもの。そこにある日、空の写真を集めるアイデアが浮かんだ。

 大杉は企画について、「子どもたちが奄美大島の空を見て『キレイ』と口にしたんです。南相馬をはじめ福島の子どもたちは今、空の外で自由に遊べない状態が続いていますよね。そこで何とか空を子どもたちにプレゼント出来ないかと考え、震災後から半年後の9月11日の空を皆に撮ってもらい、それを届けたい、皆の思いは同じ空の下で繋がっているんだという気持ちを伝えたいと思ったんです」と説明する。

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 空の写真の募集告知は、twitterやFacebookなどを通じて広まっていった。結果、国内はもちろん、英国や東南アジアなど約2000人から写真が送られてきた。中には「1歳半の子どもが初めてシャッターを押しました」という記念すべき一枚もあったという。大杉は「200~300人ぐらい届けば…と考えていたんですけど、メールをチェックしたら約2000人からダーッと写真が届いていて驚きました。写真のダウンロードだけでも、5時間かかりましたからね(笑)」と嬉しい悲鳴をあげた。

 現在大杉は、この2000人分の空を繋げるべく最終作業に追われている。同時に、来場者に無料配付するミサンガ作りも知人たちの協力のもと進められている。手首に巻いて自然に切れたときに願い事が叶うと言われているこのミサンガにも、大杉たちの願いが込められている。

 大杉は「奄美大島滞在中、短冊やTシャツに子どもたちの願い事を書いてもらったんです。『建築士になりたい』とか『野球選手になりたい』という将来の夢もあったのですが、中には『原発事故が収束しますように』とか『また同じ地区に戻れますように』という文字もありました。そんな子どもたちの願いが叶うようにと、ミサンガ作りを始めたのがきっかけなんです」と言う。ミサンガは1200本が完成する予定で、インタビューを行ったこの日も、プロジェクトを知った一般の方から郵送で届いていた。大杉は「こうした皆さんの気持ちが、活動を行うモチベーションに繋がってます」と頬を緩ませた。

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 しかし現実を見れば、福島第一原発事故の被害状況は日に日に深刻さを増しており、暗いニュースが続く。大杉は「確かに報道されることを見聞きすると気持ちが萎えてしまうし、その事を考えだすと(アクションを起こそうとする)動きが止まってしまう。でも、手作りの作業をしているとその間は作業に没頭出来るし、一人でも多くの方がプロジェクトに関わることで震災のことを、福島のことを忘れないでくれると思うんです。微力ですが今、自分が出来ることを何でもやりたい」と力を込めた。

 ちなみに父親の大杉漣は前回の写真展に、手作りの額縁で参加した。今回はその額物を白く塗って再利用。さらに10月29日には、大杉漣バンドを引き連れて「牛の一歩」と題したチャリティーライブを東京・下北沢のラ・カーニャで開催することを買って出てくれた(販売枚数終了)。 大杉は現在、韓国で舞台公演中だが「たぶん今頃必至で、歌の練習をしているんじゃないでしょうかね」と父親の話になると照れ臭そうに笑った。

 「my dear smile ~笑顔のつづき~」は10月25日~10月30日、東京・Shimokitazawa Art Spaceで開催。なお、空の写真を届けるための支援金を「元気玉プロジェクト」(http://camp-fire.jp/projects/view/94)を通して募集している。(取材・文:中山治美)

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