天才子役誕生！『カモン　カモン』ウディ・ノーマンをホアキン・フェニックスが絶賛

　『ミッドサマー』『ムーンライト』などの気鋭スタジオ・A24が手掛ける『カモン　カモン』（4月22日公開）に出演する新星ウディ・ノーマンについて、主演を務めるホアキン・フェニックスが絶賛した。

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　本作は、シングルライフを送るラジオジャーナリストのジョニーが、数日間面倒を見ることになった9歳の甥・ジェシーとの共同生活を通して、ぶつかり合いながらも真正面から向き合うことによって、新たな絆を見出していくさまを描く。ホアキンが『20センチュリー・ウーマン』のマイク・ミルズ監督と初タッグを組んだ。

　ウディが演じたジェシーは、ホアキン演じる主人公ジョニーのバディとも言える役どころで、物語の中心となるキャラクター。キャスティングに際し、ミルズ監督は「魅力的でキュートで遊び心があるだけでなく、複雑な陰影を漂わせている子を求めていたんだ。ずば抜けた役者で、この子しかいないと100パーセント確信が持てない場合は、撮るのをやめようと決めていた」という。そんなオーディションでウディは、脚本には書かれていないことをアドリブで演じ、ホアキンとミルズ監督を驚かせた。ミルズ監督は「この子しかいないというのは明らかだったね。映画の神様に助けられたと思った」と即決したことを明かした。

　ウディの人柄について「社交的で、非常に頭がよく、とんでもなく面白い子供だ」と語るホアキン。「舌を巻くようなアドリブを繰り出すんだよ。それもパーソナルで心地がいい、そしてその役柄の人生を象徴するようなものをね。彼が目標を示してくれて、いろいろな意味で僕のガイドになってくれた」とウディの才能を絶賛した。

　現在13歳のウディ。本作の演技で、英国アカデミー賞助演男優賞にノミネートを果たしたほか、ロンドン映画批評家協会の若手イギリス／アイルランド人俳優賞受賞、ワシントンDC映画批評家協会賞でベスト・ユース演技賞を受賞した。今後の目標について「これからも役者として活躍して、いつかは素敵な家にも住みたい。役者として限界まで挑み、やめなければいけない時がくるまで続けたい。いずれ監督にもチャレンジしたい」と語った。（今井優）