シネマトゥデイ

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第70ゴールデン・グローブ賞授賞式の舞台裏をレポート

ハリウッドの映画の祭典のひとつ、ゴールデン・グローブ賞が記念すべき70回目を迎え、現地時間2013年1月13日に授賞式が行なわれました。ホテルでのパーティー形式という、他の賞とはまったく違う雰囲気の、ゴールデン・グローブ賞授賞式。ゲストとして出席した映画ライターの斉藤博昭が、その舞台裏をレポートします。(取材・文・写真:斉藤博昭)

前夜からカウントダウンで盛り上がる

ヒュー・ジャックマン
笑顔で写真に応じるヒュー・ジャックマン

 ゴールデン・グローブ賞(受賞結果はこちら→)は日曜に行なわれる授賞式がメインイベントですが、前日、前々日にも各映画会社が主催するプレパーティーが行なわれます。毎年、賞レースに精力的なワインスタイン・カンパニーのパーティーでは、『世界にひとつのプレイブック』のジェニファー・ローレンスやブラッドリー・クーパー、『ジャンゴ 繋がれざる者』のクリストフ・ヴァルツなど授賞式の主役になりそうな面々が、大プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインらとシャンパンを片手に談笑。横を通り過ぎると、次回作を相談している会話も聞こえてきます。

ジェニファー・ローレンス
『世界にひとつのプレイブック』のジェニファー・ローレンスを発見!

 豪華だったのは、ユニバーサル・ピクチャーズ主催のパーティーです。『レ・ミゼラブル』への高い期待を示すかのように、ロサンゼルスで最も人気の高いレストラン「Spago」を貸し切りにしていました。見るからに仲のよさそうなアン・ハサウェイとアマンダ・セイフライド、風邪気味で遅れての登場となったヒュー・ジャックマンらが、広い会場をくまなく回り、写真撮影にも気軽に応じるというリラックスした雰囲気。明日の授賞式に向けて、ムードは最高潮に達していました。

モエ・シャンドン片手のレッドカーペット

モエ・シャンドン
ワインスタインのパーティーでは、モエ・シャンドンのボトルを作品名でデコレート

 いよいよ授賞式当日。会場となるビバリー・ヒルトン・ホテル周辺の厳重な警備を通過し、ホテル前のレッドカーペットへ! 観覧席も用意され、各国のプレスがスターにカメラやマイクを向けるのはおなじみの風景ですが、カーペットの最後の方にスポンサーでもあるモエ・シャンドンのブースがあり、ここでモエの小瓶を受け取り、飲みながらカーペットを歩くこともできます。なんとも贅沢な気分……。

フルコースの食事
お酒や食事を楽しみながら授賞式を楽しみます

 授賞式会場のボールルームでは、指定のテーブルでフルコースの食事が待っています。ゴールデン・グローブ賞が他の授賞式と違うのは、こうしてお酒や食事を楽しみながら式を見られること。ただ、セレブたちはレッドカーペットでぎりぎりまで取材を受けており、式開始の10分前くらいにボールルームになだれ込んできます。このセレブの大移動は、ゴージャスを通り越して、ちょっと異様でシュールな光景かもしれません。

自由で気楽なムードが魅力の授賞式

ジャック・ブラック
会場内で大はしゃぎのジャック・ブラック

 テレビ中継に合わせ、午後5時きっかりに授賞式がスタート。ここからは席に着いて発表を見守る……と思いきや、みなさん、かなり自由に会場内をうろつきまわっています。この「気楽さ」がゴールデン・グローブの特徴でしょう。ディナーを食べられなかったアマンダ・セイフライドとジョナ・ヒルはバー・コーナーで軽食をつまみ、喫煙用のパテオではマリオン・コティヤールがカッコよくタバコをくゆらせる。トイレの前で鉢合わせしたケヴィン・コスナーとキーファー・サザーランドがハグ……と、あちこちで人気スターたちが気ままに行動しています。

ジョディ・フォスター
授賞式で同性愛者であることを告白したジョディ・フォスター - Kevin Winter / Getty Images

 今回の授賞式で会場が最も湧いたのは3回。ビル・クリントン元大統領のサプライズ登壇、ジョディ・フォスターのスピーチ終了時、(ジョディ・フォスターのスピーチに関してはこちら→)そしてベン・アフレックが監督賞を受賞した瞬間です。とくに3つ目は、喜びと驚き、両方の歓声に会場が包まれました。アカデミー賞では監督賞候補から外れたベンが受賞したことで、ゴールデン・グローブが独自の判断を示しただけでなく、映画への愛に溢れた『アルゴ』を、誰もが好きなんだという事実が会場全体から伝わり、胸が熱くなりました。

本当の楽しみは授賞式の後!

GODIVA
ワーナー・ブラザース主催のアフタ―パーティーはGODIVAのチョコがズラリ!

 ぴったり3時間で終わった授賞式。しかしセレブたちの本当の楽しみはこれからです。ビバリー・ヒルトン内の中庭やプールサイドなど各所で、式の終了直後から映画会社やテレビ局によるアフターパーティーが始まるのです。軽くアルコールも入ったセレブたちが楽しそうに語り合う風景は、ゴールデン・グローブのアフターパーティーならではでしょう。計6か所で同時進行するパーティーは、すべてホテル内。自由に、しかも短時間で移動できることで、彼らは多くの同業者と顔を合わせるわけです。

GODIVA
ゲストに配られたお土産セット。男・女でバッグと中身が違う

 ゴールデン・グローブは、「ハリウッド外国人映画記者協会」という約90名の組織が授与する賞で、アカデミー賞の前哨戦と位置づけられますが、ハリウッドのトップ俳優やクリエイターたちが一堂に会し、リラックスしたパーティータイムを過ごす機会。今回、ゲストとして参加し、ゴージャス感以上に、そのなごやかなムードに驚きました。この「なごやかさ」に、ゴールデン・グローブが成し遂げた大きな意義があるのではないでしょうか。

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