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最新! 全米HOTムービー 第2回

世界の映画産業の中心、アメリカの最新映画情報を現地在住ライターが紹介する「最新! 全米HOTムービー」。今回は、まだ日本では公開されていない3作品を先取り紹介します!(取材・文:細木信宏)

今、最もHOTな映画はコレ! 『ウォーム・ボディーズ(原題) / Warm Bodies』

『ウォーム・ボディーズ(原題) / Warm Bodies』
『ウォーム・ボディーズ(原題) / Warm Bodies』-(C) 2012 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved

ロマンチック・ゾンビホラー映画という、ハリウッドで新境地を開拓した『ウォーム・ボディーズ(原題) / Warm Bodies』が、公開最初の週末で2,000万ドル(日本円で約18億円 / 1ドル90円換算)の興行成績でトップの座に就いた。作家アイザック・マリオン原作「ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語」を、映画『50/50 フィフティ・フィフティ』の若手監督ジョナサン・レヴィンが手掛けた本作。

『ウォーム・ボディーズ(原題) / Warm Bodies』
『ウォーム・ボディーズ(原題) / Warm Bodies』-(C) 2012 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved

これまでの顔色悪く、見てくれも悪い屍が、心を持たずに人間を襲うというゾンビ映画本来のスタイルを維持しつつも、何とイケメンゾンビが、人間の女の子に恋をするという意外な設定が注目の映画なのだ。しかも、そのイケメンゾンビR役に、映画『アバウト・ア・ボーイ』でデビューし、その後は性格俳優として人気を博すニコラス・ホルトが挑戦し、その彼が思いを寄せる相手ジュリーを、映画『アイ・アム・ナンバー4』テリーサ・パーマーが演じている。

ヒットの要因としては、もともとゾンビ映画を含めたホラー映画は、アメリカでは低予算で製作されていても、ヒットする可能性が高い上に、本作は製作会社があの『トワイライト』シリーズを手掛けたサミット・エンターテインメント。つまり、異色のラブロマンスを得意としている会社が本腰を入れて、観たことのない究極のラブロマンスを描いているから面白くないはずがないわけだ。

次にブレイクする映画はコレ! 『セーフ・ヘイブン(原題) / Safe Haven』

『セーフ・ヘイブン(原題) / Safe Haven』
アップルストアでのイベントで観客の質問に耳を傾けるラッセ・ハルス監督

あの「メッセージ・イン・ア・ボトル」「きみに読む物語」などのベストセラー小説を執筆したニコラス・スパークス原作の「セーフ・ヘイブン」を、映画『ショコラ』『ギルバート・グレイプ』ラッセ・ハルストレムが監督した、ヒットが予想される話題作『セーフ・ヘイブン(原題) / Safe Haven』。そのストーリーは、ミステリアスな過去を持った若い女性ケイティが、ノースカロライナ州サウスポートにたどり着く。彼女は過去のしがらみから隣人との距離を置いていたが、やがて妻を亡くした2人の子どもを抱える父親アレックスと出会い恋に落ちる。新天地の環境に慣れた矢先、彼女の暗い過去が徐々に忍び寄ってくるという展開だ。

『セーフ・ヘイブン(原題) / Safe Haven』
司会者の質問に答えるラッセ・ハルス監督

主演女優に、映画『ロック・オブ・エイジズ』『フットルース 夢に向かって』とミュージカル作品に立て続けに出演したジュリアン・ハフ、主演男優には、映画『トランスフォーマー』シリーズのジョシュ・デュアメルが挑戦し、二人は息の合った演技で観客を引き込む。過去に脅かされ悩むケイティをひたむきな愛で支えるアレックスが魅力の作品。

しかも公開がバレンタインデーに設定され、夫婦や恋人たちをターゲットにして、『きみに読む物語』のようにサプライズヒットが期待できる。そのせいかテレビの宣伝でも『きみに読む物語』と同じ原作者であることを全面に押し出している。

ライターイチオシ映画はコレ! 『サイド・エフェクツ(原題) / Side Effects』

『サイド・エフェクツ(原題) / Side Effects』
ルーニー・マーラ。リンカーン・センターでの試写で

毎回異なったジャンルの作品を制作するスティーヴン・ソダーバーグが、サイコスリラーに挑戦した意欲作『サイド・エフェクツ(原題) / Side Effects』が、今回お薦めの映画。本作では、映画『コンテイジョン』の脚本家スコット・Z・バーンズと再びタッグを組んでいる。インサイダー取引で捕まった夫が4年後に出所して自宅に戻ってくるが、生活環境の変化から妻は精神的に病んでいた。そんな彼女は、精神科医から処方を受けて薬を飲むが、その副作用から妻は事件を巻き起こしてしまう。だが、果たしてその事件は本当に副作用から起きたのか、と疑問を持ち始めた精神科医の視点から構成されているスリリングな展開が魅力だ。

『サイド・エフェクツ(原題) / Side Effects』
『サイド・エフェクツ(原題) / Side Effects』の出演者たち

しかもキャストには、夫役に『君への誓い』チャニング・テイタム、妻役に『ドラゴン・タトゥーの女』ルーニー・マーラ、精神科医役にジュード・ロウとスターが集結している。そして無駄のない監督の演出が、息をもつかせぬサスペンスを繰り広げ、観客は飽きることがないのだ。さらにルーニー・マーラの変身ぶりにも注目。

ソダーバーグ監督の映画は、『オーシャンズ』シリーズのようなヒット作もあれば、『フル・フロンタル』のような興行的に乏しい実験的な映画もある。ただ、本作は興行に関係なく、ぜひ注目してほしい作品だ。

【今月のHOTライター】
■細木信宏 / Nobuhiro Hosoki
海外での映画製作を決意し渡米。フィルム・スクールに通った後、テレビ東京ニューヨーク支社の番組「モーニング・サテライト」のアシスタントとして働く。現在はアメリカのプレスとして活動中。

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  5. 第2回 『ウォーム・ボディーズ(原題) / Warm Bodies』『セーフ・ヘイブン(原題) / Safe Haven』『サイド・エフェクツ(原題) / Side Effects』