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シネマトゥデイが選ぶ 今月の5つ星

大泉洋&松田龍平主演の大ヒット探偵映画の続編『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』、前田敦子が『リング』の中田秀夫とコンビを組んだホラー映画『クロユリ団地』、トム・クルーズが半壊した地球のパトロール隊員にふんするSFアクション『オブリビオン』など、スターの熱演に魅せられる話題作が勢ぞろい!

5月3日公開 2人の女性キャラが往年のギャング映画に現代的スパイスをプラス 『L.A. ギャング ストーリー』 作品情報

第2次世界大戦後、ロサンゼルスを牛耳ったギャングのボス、ミッキー・コーエンの支配に終止符を打つため組織された「ギャング部隊」の実話を映画化した本作。『ゾンビランド』『ピザボーイ 史上最凶のご注文』でさえない男の活躍を描いてきたルーベン・フライシャー監督は、「ギャング部隊」のメンバーに、悪役イメージの強い俳優たちを多く配し、旬の俳優ライアン・ゴズリングにイケメンとしての花を持たせ、それぞれの個性を光らせた。映画の節々には、1949年のロサンゼルスの街並みを再現したスタッフたちの努力が垣間見え、ロサンゼルスの街を描いた古い絵葉書で彩られたエンドクレジットも良い。一方で、往年のギャング映画では、女性は映画の華ではあっても、物語を左右することはなかったが、エマ・ストーン演じる架空の人物、グレイス・ファラデーや、主人公ジョン・オマラ巡査部長の妻コニー(ミレイユ・イーノス)という二人の女性の強さが、現代的なスパイスになっているところも本作の魅力の一つだろう。『ゾンビランド』ほど映画に勢いはなかったが、映画の舞台となった時代と、今の世相がうまく反映されたエンターテインメント作品だ。(編集部・島村幸恵)

『L.A. ギャング ストーリー』© 2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS(BVI)LIMITED
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5月11日公開 路面電車内での名(迷)探偵コンビVS.暴漢50人が見もの! 『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』 作品情報

札幌・ススキノで私立探偵業を営む男とその相棒。日本屈指の歓楽街で殺人事件が起き、そこへ一人の女が事件の捜査依頼にやって来る……。シャーロック・ホームズの時代から作られ続けてきた、ミステリードラマおなじみの展開で始まる娯楽作。とにかくキャラクター造形がうまい。大泉洋ふんする探偵の俺(名前は明かされない)は普段は頼りないが、いざというときには頼りになる男。また松田龍平演じる相棒・高田は、寝てばかりでボーっとしているのに、ケンカはめっぽう強い。表の顔と裏の顔、それぞれの二面性がうまく描かれ、人物の魅力になっているのだ。二人のやり取りも非常にテンポが良く、笑いもちりばめられており、大泉、松田共に楽しんで演じていることが伝わってくる。また前作に引き続き、バリエーションに富んだアクションシーンも健在。バーでの乱闘シーン、山道でのカーチェイスシーン(松田本人がハンドルを握っている)もさることながら、札幌という地域性を生かした路面電車での乱闘シーンが特に面白い。車内にぎゅうぎゅうに詰めになった暴漢50人と、大泉&松田が所狭しと暴れまくるシーンは、観ていて爽快感すら覚えてしまうほど。ぜひ大きなスクリーンで、大暴れする二人を観てほしい。(編集部・堀達夫)

『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』©2013「探偵はBARにいる2」製作委員会
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5月18日公開 「かわいいあっちゃん」と油断するべからず! 『クロユリ団地』 作品情報

『リング』や『仄暗い水の底から』など、本当に怖い幽霊描写で定評のある中田秀夫監督待望の新作は、老朽化した団地が舞台のホラー。AKB48を卒業し、本格的に女優として歩き出した前田敦子を、いかに化けさせるかという期待に十分に応えてくれる力作だ。隣に住む老人の孤独死に遭遇して以来、怪現象に見舞われるヒロイン、明日香(前田)を軸に展開するミステリーを通して見えてくるのは、人には誰しも無意識に封じ込めている記憶があるという恐怖。老人を助けられなかった罪悪感に苦しみ、今もなお彼が自分を恨んでいるのだとおびえる明日香の視点が、ぐるりとひっくり返る中盤から、めくるめく「記憶」の物語が幕を開ける。ホラーというジャンルではあるものの、トラウマを忘れようとしている自分と、忘れまいとする自分、そのカオスにがんじがらめになっていく人々の姿は切ない。「かわいいあっちゃん」と油断していると、思わぬしっぺ返しを食らうことになるのでご用心を!(編集部・石井百合子)

『クロユリ団地』©2013「クロユリ団地」製作委員会
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5月31日公開 銃撃戦にドッグファイト、トム印のド迫力アクションがさく裂! 『オブリビオン』 作品情報

トム・クルーズ『トロン:レガシー』ジョセフ・コシンスキー監督とタッグを組んだアクション大作。エイリアンとの戦争により人類がほかの惑星に移住した地球上で、パートナーのヴィクトリア(アンドレア・ライズブロー)と共に無人偵察機の管理に従事する主人公・ジャック(トム)の遭遇する真実と戦いが描かれる。本作最大の魅力はやはりトム・クルーズ。特に物語の前半では、トム演じるジャック以外のキャラクターがほとんど登場しないこともあり、まさにトムの独壇場だ。また全編にわたって『ミッション:インポッシブル』シリーズばりの銃撃戦や『トップガン』ばりのドッグファイトなど、トム印の大迫力アクションがこれでもかと展開。さらに戦闘服だけでなく、野球帽にネルシャツを着込んだ「庶民スタイル」のトムも堪能できるとあって、ファンにはたまらない一本となっている。一方で、次第に真実が明らかになっていくサスペンスとラブロマンスが巧みに融合した物語も観客を引き付けるのに十分な魅力を秘めている。『トロン』で卓越したビジュアルセンスを見せたコシンスキー監督の創造した世界観も素晴らしく、洗練されたデザインのSFアイテムや、荒廃しながらも美しい自然を抱える地球の映像にも、最後まで目を奪われっぱなしだ。(編集部・入倉功一)

『オブリビオン』©2013 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
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5月31日公開 韓国の鬼才がハリウッド女優を迎えて描いた戦慄の深層心理 『イノセント・ガーデン』 作品情報

裕福な家庭でエリート育ちの少女が禁断の本能に目覚めていく本作は、“ギャップ萌え”を感じさせるサスペンス・ミステリー。理解者である父を亡くした少女とその母の前に音信不通だった叔父が突如現れるのだが、笑顔と真顔を交互に見せる彼のあやしさが人間の心に潜む闇を映し出しているかのようで、観る者の心理に恐怖を植え付ける。ハリウッドデビュー作という冠にも力むことなく、白い花に鮮血を浴びせるなどのエッジの利いた映像美をはじめ、深層心理に踏み込んだパク・チャヌクの世界観は健在。ミア・ワシコウスカニコール・キッドマンといったスター女優のフィルターを通すことで、より洗練された作品に仕上がっている。ミアは23歳ながら、18歳という揺れ動く年齢の少女を好演しており、大人になっていく過程を演出したチャヌク監督の手腕で新境地を開拓していることが作品の質を高めていることは言うまでもない。(編集部・小松芙未)

『イノセント・ガーデン』©2012 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
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  3. 5月
  4. 17日
  5. 第50回『L.A. ギャング ストーリー』『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』『クロユリ団地』『オブリビオン』『イノセント・ガーデン』