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「寺島進の「月刊 てらじま便り」第13回:アニキが声優に!『思い出のマーニー』ウラ話の巻

ジョーン・G・ロビンソンの児童文学を、『借りぐらしのアリエッティ』米林宏昌がアニメ化したスタジオジブリ最新作『思い出のマーニー』に声の出演を果たしたアニキ! スタジオジブリ作品への参加は初めてのアニキが、アフレコの様子を振り返ります!

今月の現場
今月の現場
10年以上ぶりに声優に挑戦!

生まれて初めてのジブリ作品だったから、オファーが来たときは本当にびっくりしたよ。自分の声にあんまり自信がないから、「俺でいいのかよ!」って思わず言っちゃったもん。アニメの声優は10年以上前にやっただけだから、不安でいっぱいだったんだよね(笑)。

今月の現場
大人も童心に帰れる。それがジブリ作品の魅力なんだろうな。

この前、テーブルの上に台本を置いていたら、4歳の娘がジブリのロゴに写っているトトロを見つけて「お父さん、これ出るの?」って聞いてきたの。娘はジブリ作品が大好きなんだよね。よく考えたら娘と一緒に映画館に自分が出演した作品を観に行けるのは、今回が初めてだなあって思ってさ。それはうれしいことだよね。

ジブリ作品は、独身のころは正直観ていなかったんだけど(笑)、子どもが生まれてからは一緒に観るようになったんだ。実際に観てみるとすごく面白くてさ。映画『魔女の宅急便』なんてすごくよくできていて、面白かった。大人になるとどんどん心が汚れていくもんだけど、娘は夢中になって観ているんだよ。俺もこの仕事をしていると、つい役者の視線で映画を観ちゃうんだけど、娘とジブリを観ているときは、童心に帰って観ている自分がいる。ジブリ作品の魅力はそこにあるんだろうな。

スタジオジブリでアフレコ!
スタジオジブリでアフレコ!
物語の舞台は北海道の湿原!

アフレコはスタジオジブリでやるんだけど、自然がいっぱいでいいところだったなあ。撮影所とはまた違う空気感があってね。品のいい美術大学で仕事をしているような感覚になれたよ。あんなステキなところで仕事をしているからこそ、素晴らしい作品ができるんだろうなと思ったよ。

スタジオジブリでアフレコ!
声優って難しいんだよ!

でも声優ってすげえ難しかったなあ~。アニメに合わせようと思うと、感情がうまく入らないし、感情を入れようとすると、今度は間が合わなくなっちゃうからさ。イマジネーションが必要なんだよ! 実際に現場にいるわけじゃないから、「今は(作品の舞台の)北海道にいるんだ」とかそういうことを想像して演じていたね。昔、Vシネマで「ザ・ワイルドビート 裏切りの鎮魂歌(レクイエム)」って作品に出演したことがあったんだけど、予算が少なくてオールアフレコだったんだよ。あのときの経験が、今になって役立った気がしたなあ。

スタジオジブリでアフレコ!
顔、似てるだろ?

今回演じさせてもらったのは、湿原に住む放任主義の親父、大岩清正。俺の中では、ライブで伸び伸びMCをする松山千春さんのイメージだったんだよね(笑)。出来上がったアニメを観せてもらったとき、自分の顔に結構似ていて「おっ、俺に似ている!」と思ってちょっとうれしかった。でも娘は、作品を観たときに自分の親の声だって気付くのかなあ。顔は似ているけど、声で気付いてくれるのか気になっているんだよね。

共演者の素顔
共演者の素顔
米林監督、根岸さん、西村プロデューサーと!

アフレコは、絵に合わせて声を吹き込んでいくんだけど、ほとんど出来上がっているシーンもあれば、まだ鉛筆で書いたような下書きのままのところもあったよ。そういうのを見られただけでも、貴重な経験ができたと思うよな。ほかの出演者の方は、みんな一人ずつアフレコをしたみたいなんだけど、俺はラッキーなことに夫婦役の根岸季衣さんと一緒にアフレコができたんだよね。ものすごく上手な女優さんだから、さすがの一言なんだよ! 俺と呼吸を合わせてくれるし、二人のテンポでできたからやりやすかったね。

共演者の素顔
根岸さんが演じるのはぽっちゃりお母さんのセツさん!

根岸さんはすごく集中して芝居をする方。俺は煮詰まってくるとリフレッシュしたくなって外に行くタイプなんだけど、根岸さんはずっとスタジオにこもりっきりでね。役者って、声優の仕事でもそれぞれやり方が違うんだなあって思ったよ。そういえばさっき、俺とアニメの役の顔が似ているって話をしたけど、根岸さんの役は実物とはまったく違ってポッチャリしたお母さんなんだよ(笑)。

映画『思い出のマーニー』は7月19日より全国公開

映画『思い出のマーニー』オフィシャルサイトはこちら

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今月の一枚
今月の一枚
photo by Susumu Terajima

阿佐ヶ谷の街中にひっそりとたたずむ名画座、ラピュタ阿佐ヶ谷。『思い出のマーニー』ももうすぐ公開。ここの映画館で寺島進オールナイト、やりたいなぁ……

寺島進PROFILE

1963年生まれ、東京都出身。三船芸術学院で殺陣を学び、殺陣師・宇仁貫三に師事。1986年松田優作監督作『ア・ホーマンス』で本格俳優デビュー。北野武に才能を見い出され、1989年『その男、凶暴につき』以降、北野映画の常連として注目を浴びる。

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