[シネマトゥデイ映画ニュース] 先日、英国アカデミー賞BAFTAで最優秀男優賞を受賞して以来オスカーの呼び声がひとしきり高くなった『レスラー』主演のミッキー・ロークは、ショーン・ペンにオスカーを取ってもらいたいとコメントし回りを驚かせている。
約15年間も俳優業から遠ざかっていた……というよりはハリウッドから干されて失業中だったミッキー。さぞや現在は、アカデミー賞にノミネートされてオスカーを獲得しようと燃えているだろう……と思いきやBAFTAの会見で「ショーン・ペンはオレのとても良い友達なんだ。だから彼にぜひ取ってほしい」 と言っていたのだ。一体このコメントの裏には何があったのか?
ミッキーいわく、「5〜6年前に失業中でどうしようもない時期があった。知り合いに電話して、『おれにできる仕事はないかい?』って聞いた。その知り合いは大工だったんだ。そうしたら、『いやあ、ミッキー、あんたの遊び相手をしてる暇はないんだね』って電話をガチャっと切られたことがあった。そのとき、『オレには大工仕事すら回ってこないのか?』って愕然としたんだ。」と語る。「だからダーレン(『レスラー』のアロノフスキー監督)から最初に連絡が来たときもこう言ったんだ。『お願いですから、後ろのほうで皿洗いでもしている役をやらせてください。人と関わらなくていいようにしたいんです』ってね。自分のあんなヒドイ姿を誰にも見られたくなかったんだ」と話した。
「オレは以前、アル・パチーノみたいにビッグになりたかったんだ。当時、『自分の演技力は最高だから何があっても平気さ!』……って感じで横柄にふるまっていた。規則も守らず、人間関係にも気を使わず、沢山の人たちを怒らせた。その揚句にすべてを失ったんだ」と語る。
アルコールとドラッグにもはまり、揚句の果て奥さんにも捨てられてボロボロだったというミッキー。「そんなときにショーンがおれに連絡をくれた。ヒドイ状態だったおれに、ハッキリと何をするべきでないか、そして何をするべきかっていうことを親身になって話してくれた。ショーンには大変な恩を感じるんだ。だから彼にはぜひアカデミー賞をとってほしい」 とミッキーが人生で一番ひどいときに彼を支えてくれたショーンのことを語った。ミッキーは彼に教えてもらった『仕事に対する観念』は、誓って死ぬまで守り続けるという。
果たして恩師(?)のショーン・ペンがアカデミー男優賞を獲得するか、やっとアル・パチーノに実質共に近づいてきたミッキー・ロークがオスカーを獲得するのか? いずれにしても感動的なアカデミー賞になりそうである。
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