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過激性描写が狂気の領域!記者の「釈明を!」にブチ切れたラース・フォン・トリアー監督

第62回カンヌ国際映画祭

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これが問題作『アンチクリスト』
これが問題作『アンチクリスト』

 ラース・フォン・トリアー監督待望の新作映画『アンチクリスト』(原題)が現地時間18日に第62回カンヌ国際映画祭で上映され、衝撃の中身が明らかになった。

 子どもを亡くした夫妻(ウィレム・デフォーシャルロット・ゲンズブール)だけで繰り広げられる濃密な2時間9分の人間ドラマ。悲しみの癒えない妻を連れて、かつて家族と過ごした森小屋で過ごすも状態はさらに悪化。性器も露わに、むさぼるように肉体を求めて来たかと思えば、発作を起こしの繰り返しで、ついには狂気の領域に突入。目を覆いたくなるような肉体を傷つけるシーンもあり、プレス試写では「そこまでやるか」と言わんばかりの失笑が漏れていたほどだった。役者をとことんまで追い込む演出と、観客の神経を逆なでするような描写が満載で、ある意味、トリアー節は健在だ。

 予想通り、記者会見も大荒れになった。冒頭から「この映画を作った自己弁護と釈明をしてください」との質問が飛び出し、トリアー監督の隣に座っていたウィレムが、記者をにらみ付ける険悪なムードになった。トリアー監督は「わたしは弁解する必要があるとは思わない。わたしはいつも、自分のために映画を作っているのであって、観客のことを考えたことはないからね。だから、責任を負う必要はないと思うよ」と怒りで声を震わせながら答えていた。

 19日に発行された現地の映画誌各紙の評価は、いずれもBADや5点満点中星1つと厳しい評価が並んでいる。今年のカンヌは、大量の血が流れるバイオレンスを扱った映画が多いのだが、その中でも本作は、一番の問題作となりそうだ。(取材・文:中山治美)

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