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独房生活30年!壮絶な人生を送ったクレイジーな囚人の実録映画

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ニコラス・ウィンディング・レフン監督
ニコラス・ウィンディング・レフン監督 - Photo:Nobuhiro Hosoki

 映画『プッシャー』で一躍注目を浴びたデンマーク出身のニコラス・ウィンディング・レフン監督が、イギリスで最もクレイジーな囚人と恐れられたチャールズ・ブロンソンを描く映画『Bronson』(原題)について語ってくれた。チャールズは実在の人物で、34年間の刑務所生活のうち、30年を独房で過ごした狂犬だ。

 8歳から17歳までニューヨーク在住の経験を持っているニコラス監督は自身の作風と都市の関係について「前作の『プッシャー』には青年時代を過ごしたニューヨークの影響が色濃く反映されていて、都市の環境や街の人々の躍動感をそのまま映像にしたつもりさ。ニューヨークでの経験は、僕の映画に欠かせない要素だね」と語る。

 本作では、イギリスで実在した極悪な囚人をテーマにしている。しかしニコラス監督が映画業界に入ったきっかけも、なかなかのエピソードだ。教師とケンカをして机を壁に投げたことが原因でドラマスクールを退学し、その後に制作した短編映画が業界の目に留まり、今日に至った。「ドラマスクールでのケンカは、お偉方とうまくいかなかっただけ(笑)。本作では、学校になじめず苦戦する子ども時代のチャールズが描かれているんだけれど、何だか共通点を感じたよ。僕はチャールズと違って映画業界への道があったから、彼と同じ道を歩まずに済んだけどね(笑)」とニコラス監督。

 また本作について「第1幕ではチャールズ自身が、他人にどう思ってほしいかが語られている。そして第2幕では、一時刑務所から出所していたとき社会に対して抱いた想像と現実のギャップ。最後の3幕では、僕らから見たチャールズの姿が描かれているんだ」と意図的な構成でチャールズの実像に迫ったと明かした。ハリウッドでもその才能が認められつつあるニコラス監督の次回作は、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説「ジキル博士とハイド氏」を材にとった映画『Jekyll』。ただ脚本は完成しているものの、制作は進んでいないという。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)

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