助演女優賞ノミネートリスト
第98回アカデミー賞
混戦のアカデミー賞助演女優賞 5人中4人が初ノミネート
5人中4人がアカデミー賞初ノミネートというフレッシュな顔ぶれが並んだ本部門。前哨戦でゴールデン・グローブ賞などの有力賞を制してきた『ワン・バトル・アフター・アナザー』のテヤナ・テイラーが頭ひとつ抜け出し、最多16部門ノミネートの『罪人たち』のウンミ・モサクが追う展開か。とはいえ、40年ぶり2度目のノミネートとなったエイミー・マディガンも侮れない。全米大ヒットのミステリー・ホラー『WEAPONS/ウェポンズ』で演じた黒幕的キャラクターのインパクトはあまりにも強烈で、ダークホース的な存在と言えるだろう。(高橋諭治)
エル・ファニング『センチメンタル・バリュー』

天才子役と呼ばれた姉ダコタ・ファニングの後を追うように、幼少期から映画やテレビシリーズに出演。ソフィア・コッポラ監督の『SOMEWHERE』(2010)、J・J・エイブラムス監督の『SUPER 8/スーパーエイト』(2011)で脚光を浴びた。その後もニコラス・ウィンディング・レフン、マイク・ミルズといった個性派監督の作品に出演し、近作『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2024)、『プレデター:バッドランド』(2025)も話題に。『センチメンタル・バリュー』ではノルウェーの映画監督グスタフ・ホルグに心酔するアメリカの若手スター女優をみずみずしく演じた。
エル・ファニング
1998年4月9日生まれ
アメリカ・ジョージア州出身
主な出演作
『マレフィセント』(2014)
『SUPER 8/スーパーエイト』(2011)
『SOMEWHERE』(2010)
インガ・イブスドッテル・リッレオース『センチメンタル・バリュー』
母国ノルウェーのノルド大学で演劇を学び、ニューヨークのリー・ストラスバーグ演劇映画学校に留学した経験を持つ。女性3人の人生の理想と現実を描いた『幸せを追いかけて』(2015)で主演デビューを飾り、ノルウェーのアカデミー賞と呼ばれるアマンダ賞の最優秀女優賞にノミネートされた。ヨアキム・トリアー監督と初めて組んだ『センチメンタル・バリュー』では、ナショナル・ボード・オブ・レビューの助演女優賞を受賞。穏やかな家族生活を送る女性を繊細に演じ、レナーテ・レインスヴェふんする情緒不安定な姉とのコントラストを際立たせた。
インガ・イブスドッテル・リッレオース
1989年4月9日生まれ
ノルウェー出身
主な出演作
『ビューティフル・ライフ』(2023)
『ザ・ラスト・キング(原題)/The Last King』(2016)
『幸せを追いかけて』(2015)
エイミー・マディガン『WEAPONS/ウェポンズ』
リー・ストラスバーグ演劇映画学校で学び、1980年代初頭にテレビ業界でキャリアを踏み出す。『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984)で注目され、『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)ではケヴィン・コスナーとともに農場の夫婦を演じた。『プレイス・イン・ザ・ハート』(1984)で共演したエド・ハリスと結婚し、2人は『ポロック 2人だけのアトリエ』(2000)などでも共演している。『WEAPONS/ウェポンズ』では小学生失踪事件の背後で暗躍する老婆を怪演。『燃えてふたたび』(1986)以来、実に40年ぶり2度目の助演女優賞ノミネートを果たした。
エイミー・マディガン
1950年9月11日生まれ
アメリカ・イリノイ州出身
主な出演作
『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)
『旅立ちの季節/プリンス・オブ・ペンシルバニア』(1987)
『ストリート・オブ・ファイヤー』(1984)
ウンミ・モサク『罪人たち』
生後まもなく、家族とともにナイジェリアからイギリスのマンチェスターに移り住む。ロンドンの王立演劇アカデミーで演技を学び、2000年代半ばから数多くの映画、テレビシリーズ、舞台に出演。難民の女性を演じたホラー映画『獣の棲む家』(2020)では、英国アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされ、英国インディペンデント映画賞の最優秀女優賞を受賞した。ライアン・クーグラー監督のサバイバル・ホラー『罪人たち』では、マイケル・B・ジョーダンふんする主人公スモークの元恋人で、魔術師でもある重要なキャラクター、アニーを演じている。
ウンミ・モサク
1986年7月31日生まれ
ナイジェリア・ザリア出身
主な出演作
『コール・ジェーン -女性たちの秘密の電話-』(2022)
『獣の棲む家』(2020)
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)
テヤナ・テイラー『ワン・バトル・アフター・アナザー』
10代にビヨンセの楽曲「Ring the Alarm」のミュージックビデオの振付を担当し、ファレル・ウィリアムズのレーベルと契約。それ以来、音楽、ダンス、ファッションなどの分野でマルチな才能を発揮した。女優としては『サウザンド・アンド・ワン(原題)/A Thousand and One』(2023)でインディペンデント・スピリット賞の主演俳優賞候補になり、ナショナル・ボード・オブ・レビューのブレイクスルー演技賞を受賞。『ワン・バトル・アフター・アナザー』で主人公(レオナルド・ディカプリオ)の妻である革命家を鮮烈に演じ、全米批評家協会賞やゴールデン・グローブ賞などの助演女優賞を受賞した。
テヤナ・テイラー
1990年12月10日生まれ
アメリカ・ニューヨーク州出身
主な出演作
『Rip/リップ』(2026)
『ストロー:絶望の淵で』(2025)
『ハード・プレイ』(2023)


