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ここまでパクっていいの?訴訟上等!チープだけどアイデア満載の超B級「モックバスター」!!(1/2)

ここまでパクっていいの?訴訟上等!チープだけどアイデア満載の超B級「モックバスター」!!
訴訟上等!

 レンタルビデオ店で「話題の最新作が、もうレンタルされているじゃん」と思わず、パッケージに手を伸ばしてみると、タイトルが微妙に違ったという経験はないだろうか。例えば『トランスフォーマー』だと思ったら『トランスモーファー』だったり、『パイレーツ・オブ・カリビアン』だと思ったら『パイレーツ・オブ・トレジャーアイランド』だったり……。そんな一瞬のガッカリ感と同時に、なぜか好奇心をそそられるこれらの作品は現在「モックバスター」というジャンルに位置づけられ、一定のファンを獲得している。その魅力を解明したい。

 モックバスターとは、「模倣」を意味するmockと「人気超大作」を意味するblockbusterを掛け合わせた造語。つまり世界的な知名度を持つヒット作に乗っかって、自分たちのスタイルで新しい作品を作ってしまう便乗商法といえばいいだろうか。ハリウッドには、この手の新興製作スタジオが点在しており、なかでも「アサイラム社」はモックバスター界の雄として、日本へも多くの新作を輸出している。

 恥も外聞もなくヒット作を模倣する彼らの信条は、何といってもポジティブ精神だ。大手スタジオが潤沢な製作費で生み出した超大作に対抗すべく、軽いフットワークで早々と制作に着手。もちろん、まんまパクるのではなく、持ち前のユニークな切り口でアイデア勝負に打って出るのもモックバスター流だ。例えば、アサイラム社が制作した『アバター・オブ・マーズ』はご存じ映画『アバター』に、現在ディズニーが実写化している「火星のプリンセス」の要素を織り交ぜたハイブリッドな一作。相手がデカければ、デカいほど彼らのクリエイター魂は燃え上がるのだ。

 とはいえ、B級映画であることにかわりはなく、当然低予算での制作を余儀なくされる。しかしそのチープ感こそがモックバスターの魅力でもある。同じくアサイラム社が制作した『ターミネーターズ TERMINATORS』(元ネタはもちろんアレ)には複数形のタイトル通り、殺人アンドロイドが大量に登場するが、本家に比べると筋肉量が少なく迫力不足が否めない。また、製作費わずか135万円の超ヒット作『パラノーマル・アクティビティ』を模倣した『パラノーマル・エンティティ』は、普段の撮影機材をそのまま使用した結果、本家よりもきれいな映像で仕上がってしまうという逆転現象も。それがまたチープ感を倍増させており、モックバスターの本領発揮なのだ。


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