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今年のアカデミー賞候補は白人至上主義?主要部門候補に「有色人種はゼロ!」と話題騒然

第83回アカデミー賞

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こちらは、ゴールデングローブ賞を喜ぶ映画『ソーシャル・ネットワーク』の製作陣……白人ばかり
こちらは、ゴールデングローブ賞を喜ぶ映画『ソーシャル・ネットワーク』の製作陣……白人ばかり - Kevin Winter/ Getty Images

 1月25日に全ノミネーションが発表された第83回アカデミー賞だが、作品賞や主演男優賞、主演女優賞などの主要な賞の候補に挙がっているのが白人しかいないということが話題になっている。主要な賞の候補に有色人種が選ばれなかったという事態は、映画『グラディエーター』が作品賞を受賞した2001年の第73回アカデミー賞以来、10年ぶりのことだとゴシップサイトPop Eaterが報じている。

アカデミー賞最有力でも、白人だけ? 映画『ソーシャル・ネットワーク』場面写真

 今回のノミネーションすべてが白人という問題が注目を浴びたのは、米プロデューサー組合(PGA)賞のホストを務めたコメディアンのアジズ・アンサリが、同賞の候補に挙がっていた作品をジョーク交じりに「『ソーシャル・ネットワーク』にはフェイスブックをチェックする黒人も登場しない。『127時間』だって出てくるのはみんな白人だ」とからかったことがきっかけ。このときはまだアカデミー賞の候補作は発表されていなかったが、ふたを開けてみれば、主要な賞の候補者には白人しかおらず、作品賞の候補に挙がっている作品でも、有色人種が重要な役割を果たしている作品は皆無という結果になっている。

 前述のPop Eaterをはじめとして、モントリオール・ガゼット紙など、このことをニュースとして報じている媒体は、決して今回の問題を人種差別と結び付けてはいないものの、映画界で最も権威あるアカデミー賞の候補に白人しか挙がらないという事態は、アメリカのエンターテインメント界が根深い問題を抱えているという証拠かもしれない。

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