シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

本年度アカデミー賞外国語映画賞受賞作品『イン・ア・ベター・ワールド』について、スサンネ・ビア監督が語る!(1/2)

本年度アカデミー賞外国語映画賞受賞作品『イン・ア・ベター・ワールド』について、スサンネ・ビア監督が語る!
スサンネ・ビア監督

 今年のアカデミー賞外国語映画賞で並み居る秀作を抑え、見事にオスカーの栄冠に輝いた映画『イン・ア・ベター・ワールド(原題) / In a Better World』について、スサンネ・ビア監督が語った。

 同作は、アフリカの難民キャンプで医者として救護活動に励むアントン(ミカエル・ペルスブラント)は、デンマークの自宅と全く異なった環境で仕事に従事していたために、家族との間に亀裂が生じ始めていた。アントンには10歳になる長男エリアス(マーカス・ライガード)がいて、彼は学校では虐められていたが、ある日転校してきた友人クリスチャン(ウィリアム・ヨンク・ニールセン)に助けられる。ところが、そのクリスチャンが計画した、人の命にかかわる危険な企てにエリアスは誘い込まれていく……。映画は親子の絆と現代の社会問題を描いたヒューマンドラマに仕上がっている。スサンネ・ビア監督は、これまで映画『ある愛の風景』や『アフター・ウェディング』を手掛け、本作はアカデミー賞だけでなくゴールデングローブ賞外国語映画賞も受賞している。

 映画内では、アフリカの難民キャンプ付近の原住民の間で起きているバイオレンスと、デンマークの学校で起きている子ども同士のイジメが並行して演出されているのが興味深い。「アフリカの難民キャンプとデンマークにある街とでは、これほど異なった環境はないと思いがちだけれど、人間の持つ本性(暴力性)は同じだと思っているの。確かにアフリカで起きている原住民のバイオレンスとデンマークで起きているイジメでは、周りがそのバイオレンスを監視している状況が違うのは明らかだけれど、アフリカで原住民の子どもや女性を無差別で痛めつけるリーダー格の男と、クリスチャンのような少年が命にかかわる危険なことをしているのは同じ悪なの。ただ、バイオレンスを監視している環境が違うと、そのバイオレンスの対応も変わってくるわね」と語ったように、現代の社会問題を異なる場所で浮き彫りにして比較している。

 映画内で重要なカギを握る子役二人、マーカス・ライガードとウィリアム・ヨンク・ニールセンのキャスティングについて「まず、120人の子どもたちをテープに収めながらオーディションしたの。そのテープを、映画学校時代から共にわたしの映画の編集に携わってくれているペニッラ・ベック・クリステンセンが編集して、わたしとともにに子役を12人ぐらいまで絞り込んだわ。その中でも、出演したマーカスとウィリアムは特に際立っていたけれど、彼らはこのような映画に出演したことが全く無かったから不安だったの。でも、ウィリアムは天使のような顔立ちをしているのに、目の中にダークな部分を秘めている感じがして、とても素晴らしいと思ったわ」とかなり入念に子役を選考したようだ。


楽天市場

ブログなどをご利用の方は以下のURLをトラックバックURLとして指定してください。

[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク
  1. 記事
  2. 2011年
  3. 4月
  4. 24日
  5. 本年度アカデミー賞外国語映画賞受賞作品『イン・ア・ベター・ワールド』について、スサンネ・ビア監督が語る!