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是枝裕和監督、子どもを主演にした映画の楽しみは「撮りながら発見していくところ」!まえだまえだは監督に合格点?(1/2)

是枝裕和監督、子どもを主演にした映画の楽しみは「撮りながら発見していくところ」!まえだまえだは監督に合格点?
すっかり打ち解けた様子のまえだまえだと是枝裕和監督

 映画『誰も知らない』の是枝裕和監督が、久々に子どもを主役にメガホンを取った映画『奇跡』で主演を務めたまえだまえだの前田航基、前田旺志郎と、撮影中のエピソードやお互いの第一印象について語り合った。撮影中には是枝監督も子どもたちと一緒になってはしゃぎ過ぎてしまい、ほかのスタッフに怒られるということもあったという意外な事実には兄・航基も「おちゃめですよね」とコメントするなど、終始、和気あいあいとした雰囲気だった。

 本作は、今年3月の九州新幹線全線開通をモチーフにしたエンターテインメント・ムービー。是枝監督にとっては初の企画ものとなるが、「制約がほとんど、というかまったくなかった」と明かすとおり、タイアップ映画でありながら、物語の最後になるまで新幹線が出てこないという不思議な作品だ。柳楽優弥が14歳でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞した映画『誰も知らない』以来、7年ぶりに子役として是枝監督の作品に主演するのは兄弟漫才師・まえだまえだだ。もともとは男の子と女の子を主役にした映画を考えていたという是枝監督は、オーディションで彼らを見るなり、「この兄弟を撮りたいなって、プロットを直し始めました」と企画内容を変更。「そうやって脚本が動き出したときは、今までの経験上、間違いがないんですよ」と確信した是枝監督は、本作も『誰も知らない』同様、脚本を子どもには渡さずに撮影を進行するという手法を採用した。

 一目でまえだまえだの2人にほれこんだという是枝監督の一方で、まえだまえだにとっての是枝監督の第一印象は、航基が「最初、誰が監督なのかわからなかったんです」、旺志郎が「撮り始めてから(誰が監督なのか)わかった」という、やや頼りないもの。だが、撮影が進むうちに仲良くなっていったらしく、旺志郎は是枝監督について「何があっても絶対に怒らなかったです。逆に監督が怒られるようなことはあったけど」と意外なエピソードを暴露。なんでも旺志郎たちがプールで遊んでいると是枝監督も一緒になって遊び出し、結局は監督もほかのスタッフに怒られたのだという。この是枝監督の意外な一面には航基は思わず「おちゃめですよね」とツッコむと、「監督はたぶん、めっちゃ遊んでくれる方だと思う」と現場でいい関係が築けていたことを明かした。

 作中の兄弟・大迫航一と木南龍之介は、まえだまえだをイメージして作ったキャラクターであり、水泳を習っているといった設定は彼らの経験を生かしたもの。是枝監督は、子どもを主役にするとき、一人一人の個性からいかにベストパフォーマンスを引き出すかを考えるといい、「航基は非常に演技力があったんで、あんまり子どもを撮っているという感覚ではなかったですね」と明かす反面、旺志郎については「この子の天真爛漫(らんまん)なキャラクターをなるべくそのまま映画の中で、はじけさせるにはどうしたらいいか」というのを重視したという。また、子ども自身の魅力を発揮させるため、時には即興に近い形で撮影することもあったらしい。本作でいえば、子どもたちが「奇跡」について語るシーンがそれだ。せりふが決められていない状況の中で周囲の友人たちに突然質問されることによって、普段考えていることよりも、一歩深く踏み込んだところにある感情を引き出すことができる、というのが是枝監督の持論。子どもを主役にした映画は「撮りながら、その魅力を発見していく作業なので」と語る是枝監督は、「うまくいったところを残していくっていう発想で、なるべくフィルムをたくさん回しますね」とその秘けつを明かしている。


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