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ハリウッド版新生『ゴジラ』の監督に大抜擢!世界で絶賛された低予算モンスター映画監督が語る!(1/2)

ハリウッド版新生『ゴジラ』の監督に大抜擢!世界で絶賛された低予算モンスター映画監督が語る!
確かな実力を発揮した本作で、チャンスをつかんだギャレス・エドワーズ監督 - (C)Vertigo Slate 2010

 低予算で製作されながらも、その圧倒的なクオリティーの高さから、クエンティン・タランティーノやピーター・ジャクソンをはじめ、各国に熱狂的なファンを生んだSFパニック映画『モンスターズ/地球外生命体』で注目を集め、新生『ゴジラ』の監督に大抜てきされた新鋭ギャレス・エドワーズ監督が、低予算の中工夫を重ねた本作の裏側について語った。

 映画『モンスターズ/地球外生命体』は、宇宙から飛来した怪物によって汚染されたメキシコを舞台に、進入禁止区域を通ってアメリカに帰ろうとする男女のサバイバルを描いた作品。総製作費は、たった1万5,000ドル(約120万円)とうわさされているが、監督は「実際の製作費はスタッフの渡航費、ギャラ、ホテル、また編集、音楽など撮影後の費用を含めると20万ドル(約1,600万円)ぐらい」とそれを否定。ポストプロダクションや上映用のフィルム変換費も合わせると、さらに倍くらいの経費が掛かっているという。(1ドル・80円計算)

 それでも、何千万ドルもの資金が動くハリウッド映画の基準からすると、驚くほどの低予算。しかし本作は、下手な大作映画を圧倒するクオリティーを持った、良質のSF作品となっている。その理由を「映す被写体にこだわらなかったからだ」という監督。「場所を移動して、話に絡められそうな場所や人をどんどん撮影していく、『数撃ちゃ当たる』手法を取ったんだ」とその秘密を明かした。また予算を抑えるため、250シーンを超えるVFX処理は、ほとんど自宅のパソコンでこなしたのだという。

 そのため本作には、モンスターが登場する場面はほとんどない。このことはむしろ、画面の出来事を、まるで本当の出来事のように観客に想像させる結果をもたらした。監督も「この映画の一番大切な『登場人物』は俳優でもなくモンスターでもなく観客。そのためには、観客自身が想像力を働かせて映画に参加できる環境を作ることが必要だった」とその成果に満足しているようだ。

 さらに注目したいのは、本作で展開される人間ドラマ。スクート・マクネイリーとホイットニー・エイブル演じる男女の絡みは、何げない会話ひとつも、とても自然で、意識することなく映画の世界に引き込まれる。実は本作には脚本がなかった。「すべては俳優である彼ら自身が決めて良いことにして、すべてセリフもアドリブ、撮影隊はそれを追うというスタイル」を取ったのだという。それにより俳優の自然な演技が引き出された。これは、予算を抑えるため、ほとんどの出演者を現地の素人から調達したことにも関係していて、「よりリアルなリアクションを彼ら(素人)から引き出すには、何が起こるのかは全く説明せず、彼らがしたいようにしてもらうのが、一番効果的」だったのだという。


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