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日本人初!女優・香川京子が過去にマーティン・スコセッシ監督も受賞した国際フィルム・アーカイヴ連盟賞を受賞!

日本人初!女優・香川京子が過去にマーティン・スコセッシ監督も受賞した国際フィルム・アーカイヴ連盟賞を受賞!
日本映画黄金期を振り返る香川京子

 女優の香川京子が、日本人としては初となるFIAF(国際フィルム・アーカイヴ連盟)賞を受賞することを記念して6日に日本外国特派員協会主催による記者会見が行われ、香川は「こんな立派な賞をいただくことができて光栄ですけれど、同時に申し訳ない気持ちでおります。これからもできる限り(映画保存の)お手伝いをしていきたい」と謙虚に喜びを語った。この日はそのほかFIAFの会員である東京国立近代美術館フィルムセンター主幹の岡島尚志氏、東京国際映画祭の事務局長・都島信成氏も出席した。

 FIAF賞とは、世界の映画保存機関から構成される国際組織である国際フィルム・アーカイブ連盟、FIAF(The International Federation of Film Archives)が、映画遺産の保存活動に貢献した人物を表彰するため2001年に定めた賞。これまでマーティン・スコセッシ監督やマノエル・ド・オリヴェイラ監督、イングマール・ベルイマン監督、ホウ・シャオシェン監督、女優のリヴ・ウルマンなどそうそうたる顔ぶれが受賞者に名を連ねている。

 香川は1949年新東宝に入社し、その後フリーになり各社の映画作品に出演。成瀬巳喜男監督の『おかあさん』(1952年公開)、今井正監督の『ひめゆりの塔』(1953年公開)、小津安二郎監督の『東京物語』(1953年公開)、溝口健二監督の『近松物語』(1954年公開)、黒澤明監督の『どん底』(1957年公開)、熊井啓監督の『深い河』(1995年公開)など巨匠監督の傑作に数多く出演している。その輝かしい業績と、東京国立近代美術館フィルムセンターにたくさんの資料を寄贈するなど、映画保存のための積極的な活動が評価され、今回日本人としては初めてとなるFIAF賞を受賞。第24回東京国際映画祭の会期中となる10月24日に授賞式が行われる予定だ。

 そんな華麗な経歴を持つ香川は、過去に影響を受けた俳優は誰かと聞かれ「田中絹代さん。カメラの前に立つと鬼気迫るものを感じまして、田中さんのようになれればと思っていました。高峰秀子さんや原節子さんからも、仕事や生き方についていろんなことを学ばせていただきました」とコメント。また、『近松物語』で組んだ溝口監督を「わたしの中で一番大きいものを残してくださった方。演技指導をなさらないで、できるまで何回もテストをする方でしたので当時つらい思いをしましたけれど、芝居の基本を教えてもらいました」と巨匠との思い出を振り返った。

 さらに、日本映画界の黄金期を過ごした香川に、現在の日本映画界との違いについて質問が飛ぶと「昔は大きな映画会社がバックにあって、黒澤組や溝口組など、決まった人々が撮影をしていた。今は逆に誰でも映画を撮ることができる、自由な時代ですね」と感慨深げ。さらに「当時わたしは立派な監督のおっしゃることを聞いて、一生懸命ついていく感じでした。でも今は監督と女優さんはまるでお友達みたいで、それが不思議……時代が変わったんですね。それだけ自由な時代なのかな」としみじみ素直に語り、記者たちを笑わせていた。(古河優)


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