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『風の谷のナウシカ』スピンオフ!?短編映画『巨神兵東京に現わる』上映決定!

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特撮への愛を語った館長の庵野秀明
特撮への愛を語った館長の庵野秀明

 10日、六本木のニコファーレで「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」記者発表会が行われ、庵野秀明、副館長の樋口真嗣、そして鈴木敏夫プロデューサーが出席し、同展覧会内でスタジオジブリの映画『風の谷のナウシカ』の巨神兵を主人公にした最新特撮短編映画の上映が行われることが発表された。

「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」記者発表会フォトギャラリー

 同作について原作者の宮崎駿は、「庵野の頼みだったらしょうがない。でもナウシカは出すなよ」との条件付きで製作を快諾したとのこと。現在は鋭意製作中であり、本作のメガホンを取る樋口監督は「かなり大変。最大の理由は、奥にいる方(宮崎)が、いい加減な仕事をさせないから」と冗談交じりに語る。さらに「『ナウシカ』では巨神兵はオープニングにしか出てこない。(『ナウシカ』で)庵野さんが手掛けたのはすでに溶けているところだから、本作では巨神兵がきちんと働いているところを見せられると思う」と自信を見せた。

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 それを受けた鈴木は「宮さんには、少しは免疫を与えなければいけないので、(巨神兵の)デザインだけは見せました。クスクスと笑っていましたよ。すごい二人が一生懸命作っていますし、これが最後の特撮映像になるかもしれない。おそらく宮さんが観ても、巨神兵を貸してよかったといえるようなものになると思います」とコメント。本作は、5月11日に日本テレビ系で放送される金曜ロードショー『風の谷のナウシカ』でワンカットだけ観ることができるという。

 怪獣映画、ヒーローものなど、昭和の映画、テレビで花開いた特撮。しかし近年は、CGの発達によりその価値は岐路に立たされている。本展覧会では、庵野館長の原点となった特撮作品のミニチュアやデザイン画など約500点の資料を展示。日本が世界に誇る撮影技術、「特撮」を改めて見直す機会となる。

 庵野は「正直、特撮というものは消えつつあるし、消えるものだと思います。それは仕方ないこと。でもこの世に僕がいなくなったとしても、こういうものがあったんだということは可能な限り後世に残したい。文化庁に保存を申請したこともあったんですが、彼らからすると、お金も出す価値がないようなゴミらしい。でも現代美術館で展示するということは、美術品ですから。アニメ、ゲームだけでなく、特撮を保存するためにお金を回してほしい。それが僕の祈りです」と本展覧会にかける切なる思いを明かしていた。(取材・文:壬生智裕)

「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」は7月10日~10月8日に東京都現代美術館にて開催

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