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『もののけ姫』アシタカ役・松田洋治「当たって砕けろ」で臨んだ収録を回顧

アシタカ役・松田洋治とサン役の石田ゆり子
アシタカ役・松田洋治とサン役の石田ゆり子

 俳優の松田洋治が20日、都内で行われた『もののけ姫』4KデジタルリマスターIMAXプレミア試写会舞台あいさつに登壇し、収録当時を振り返った。この日は、石田ゆり子、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーも来場した。

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 宮崎駿監督が手がけた『もののけ姫』は、死の呪いをかけられた主人公・アシタカ(松田)と“もののけ姫”と呼ばれる少女・サン(石田)、タタラ場に生きる人々、シシ神の森に棲む神々の交錯する運命を描いたファンタジー。1997年7月の初公開当時、観客動員1,420万人、興行収入193億円(※2020年の再上映を加算すると、現在は観客動員1,500万人、興行収入201.8億円)を稼ぎ、社会現象を巻き起こした。この度、スタジオジブリが監修した最高画質の4Kデジタルリマスター版で蘇る。

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 松田にとっては突然の大抜擢だったというアシタカ役。アニメーションのアフレコは『風の谷のナウシカ』(1984)のアスベル役を含め2、3本程度で、経験が浅かったため、「びっくりしたのと、あまりに難しいというか、どうすればいいのかわからない。考えても無駄というか、当たって砕けろしかないな。自分で何かを考えて……ということではないなと思いました」と振り返る。

 また、「アテレコは10回以上行っている。他の映画の日数から考えると、考えられないぐらいの回数行きましたし、OKが出ないで一旦(収録が)止まると大変なことになるんです。割とスムーズに行くことは多いんですけど、何かで止まると、もう地獄が待ち受けている」と現場の様子を打ち明ける。アシタカがタタラ場に乗り込んで戦うシーンにおいては、何十回トライしてもOKが出ず、「途中で(宮崎監督から)『今日はもう帰れ』と言われて帰りました」と明かして、石田たちを驚かせた。

 一方で、松田は「素晴らしいと思ったのは、宮崎さんは誰に対しても引っかかったら同じなんですよ。田中裕子さんだろうと誰だろうと、僕だけに言うんじゃなくて、どんな方でも自分が引っかかると、とことんこだわっていかれる。すごい平等だなと思って」と敬服する。そして、「『もののけ姫』という作品がなかった松田洋治と、今の松田洋治では全く違う俳優としての人生を歩んでいたと思います。完全にわたしの俳優人生にもっとも大きな影響を与えた作品であることは間違いないです」と力強く語った。(錦怜那)

映画『もののけ姫』4Kデジタルリマスター版は10月24日(金)よりIMAXにて期間限定上映

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