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銃を持つ子どもに貧困…アルゼンチン映画脚本家、均一的イメージで外国描くアメリカ映画界にチクリ

銃を持つ子どもに貧困…アルゼンチン映画脚本家、均一的イメージで外国描くアメリカ映画界にチクリ
世界的建築家の邸宅が舞台のブラックコメディー!アルゼンチンの新たな側面を披露したアンドレス・ドゥプラット

 20世紀の三大建築家の一人とされる、ル・コルビュジエが設計した家を舞台にした、アルゼンチンのブラックコメディー『ル・コルビュジエの家』の公開記念トークショーが3日に都内で行われ、脚本を担当したアンドレス・ドゥプラットが登場した。

 本作は20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエが設計した、南アメリカ大陸唯一の邸宅クルチェット邸を舞台にしたブラックコメディー。成功の証として名建築に暮らす主人公の身に、家族の崩壊などさまざまな問題が浮かび上がってくるさまを辛らつに描く。アルゼンチンのテレビ業界で活躍するガストン・ドゥブラットとマリアノ・コーンが監督を務めている。

 そのドゥブラッド監督の兄で、脚本家・建築家・現代アートキュレーターでもあるアンドレアスを迎え、住所非公開の会員制バーで行われたこの日のイベント。今回が初来日だというアンドレアスは「東京は素晴らしいね。人がとても優しい。日本は公共の場が美しく、集団的な意識が非常に高いのだと思う」と笑顔で日本の印象を語った。

 アルゼンチン国内で約15万人を動員、海外でも2010年のサンダンス国際映画祭で撮影賞を受賞するなど、国内外で好評を博した本作について「メイン俳優二人のキャスティングが成功だった。一人はグローバル社会で成功した中流の上の人。かたやもう一人はそこにいない人間。全く異なる相手を理解できないとき、わたしたちが(その判断を)何に頼っているのかを表したかった。これは東京でも、ローマでも、ニューヨークでも起こりえる物語なんだ」と作品に込めた思いをコメント。

 また、コルビュジエが設計した邸宅を舞台にした理由について「建築として自由で、透明性が高い。作品によりドラマチックな効果をもたらすと思った」と説明。そのほか「日本もそうだと思うけど、これまで世界の中心とされるアメリカでは、ラテンアメリカが舞台の映画といえば、銃を持った子どもとか、貧困などかテーマだとみなされてきた。だけどそれは均一的な見方だと言いたい。僕たちはそういったものではなく、どこの世界でも共通する問題を描き、既成概念を打ち砕いていきたいと思う」とアルゼンチンの映画人としての思いを真摯(しんし)に語っていた。(古河優)

映画『ル・コルビュジエの家』は9月15日より新宿K’s cinemaにて、10月6日よりシネマート六本木にて公開


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