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ジョニー・デップが登場!ウエスト・メンフィス3事件の映画化にピーター・ジャクソンも出演-トロント映画祭

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トロント国際映画祭にジョニー・デップが登場
トロント国際映画祭にジョニー・デップが登場

 現在開催されているトロント国際映画祭で、18年間の投獄の後免罪となった死刑囚を描くドキュメンタリー『ウエスト・オブ・メンフス(原題)/ West of Memphis』の記者会見が行われジョニー・デップが応援に駆け付けた。

 1993年にアーカンソー州ウエスト・メンフィスで起きた3人の子どもたちの無惨な殺人事件ウエスト・メンフィス3。警察は住民の不安を抑えるために、物的証拠もないまま当時ティーンエイジャーだったダミアン・エコールとジェシー・ミスケリー・ジュニアとジェイソン・ボールドウィンを逮捕。ダミアンには死刑が宣告された。

 しかし、この事件についてアメリカのHBOでドキュメンタリーが放送された後に、ジョニー・デップ、パール・ジャムエディ・ヴェダーなどが無罪を訴える運動を開始。とりわけ映画監督のピーター・ジャクソンは彼らの裁判にかかる費用や独自にリサーチをするための資金を多く負担するというサポートを続けた。そのかいあって、3人は18年間の投獄生活の後に、去年釈放された。ただし、無罪を主張しつつ有罪であることを認めるという非常に不可解な司法処置が取られたのだ。本人たちは、有罪を認めなくてはいけないことは屈辱を感じながらも、釈放されないとダミアンの死刑が執行されてしまうために、やむを得なくこの措置を受け入れたのだ。

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 この事件の全ぼうを追ったドキュメンタリーが、エイミー・バーグ監督による『ウエスト・オブ・メンフス(原題)/ West of Memphis』であり、今回トロント映画祭での上映には、なんとジョニー・デップが駆け付けた。また記者会見には、この作品のエグゼクティブ・プロデューサーでもあるピーター・ジャクソンも、ニュージーランドからスカイプで参加した。

 死刑囚だったダミアンは、釈放された後、まずジョニー・デップの家に行ったそうだ。「家でフレンチフライとタコスを食べたんだ」とジョニー・デップ。「それでそこからすぐにタトゥーを入れに行ったんだ。それが俺流のお祝いの仕方だから」とダミアンとの親交について語った。「二人で同じタトゥーはいくつかあるんだ。ダミアンがデザインしたものもあって、それが俺が一番好きなタトゥーなんだ。俺にとってはすごく大事な意味があるんだよね」と明かした。

 またダミアンは、「僕らが釈放されてからジョニー・デップはすべての面に関して僕らをサポートしてくれているんだ。だから彼を兄弟のように感じている。同じタトゥーもあるし、これはこれから一生持つものだからね。だから本当に僕に取って意味のあることなんだ」と語っていた。

この作品には、エディ・ヴェダー、ヘンリー・ロリンズ、ピーター・ジャクソンも出演している。(取材・文:中村明美)

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