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スペイン版「白雪姫」映画のすごい完成度に映画祭が熱狂!特別賞と女優賞のW受賞!

スペイン版「白雪姫」映画のすごい完成度に映画祭が熱狂!特別賞と女優賞のW受賞!
スペイン版『スノーホワイト(英題)/ SNOW WHITE』の白雪姫、マカレナ・ガルシア - 写真:Yuko Harami

 クリステン・スチュワート主演『スノーホワイト』、ジュリア・ロバーツ主演『白雪姫と鏡の女王』とグリム童話・白雪姫の映画化が相次ぐ中、スペイン版『スノーホワイト(英題)/ SNOW WHITE』が第60回サンセバスチャン国際映画祭で上映された。大胆なアレンジとモノクロの映像美が評判を呼び、審査員特別賞と最優秀女優賞をW受賞した。

 脚本も手掛けたパブロ・ベルヘール監督のアイデアは、地元スペイン人のハートをガッチリつかむ内容だった。舞台は1920年代のスペイン。白雪姫の父親はマタドールで、母親はフラメンコ・ダンサー。しかし父親は試合の最中、闘牛に刺されて下半身麻痺となり、ショックを受けた母親は白雪姫を産むと同時に死んでしまうのだ。失意の父は白雪姫を受け入れられず、彼女は祖母に育てられることに。しかしその祖母も祭りでフラメンコを踊っている最中に心臓発作を起こして死亡。これでもか! と不幸の連鎖が続く。

 致し方なく白雪姫は再婚した父のもとで暮らすことになるのだが、ここでさらに白雪姫の運命を狂わす継母の登場だ。継母は白雪姫を散々召使として働かせた挙げ句、森に出かけた際、愛人に殺害を命じる。瀕死の白雪姫を助けるのが、小人闘牛士一団。彼らと一緒に巡業に出ることになった白雪姫は持って生まれた才能を発揮し、女マタドールとして瞬く間に人気者に。その彼女の晴れ舞台に、継母がりんごを持って表れるのだが……果たしてりんごを食べるのか? 否か? さらに仰天のエンディングが待っている。

 本作の衝撃はそれだけではない。モノクロ&サイレントで、本年度アカデミー賞を受賞した『アーティスト』を彷彿と、まるで昨今の映画界のトレンドを1本にまとめたかのような作りなのだ。もっともベルヘール監督は「本作の企画をはじめたのは2005年のこと。私自身、『アーティスト』が2011年のカンヌ国際映画祭で上映された時のニュースを知って驚いた」と偶然の一致であることを強調している。それを差し引いても、映画祭を熱狂させた面白さはホンモノだ。

 ちなみにベルヘール監督の奥さんは日本人。ベルヘール監督は「妻の故郷で公開できたらうれしいんだけど……」と日本公開を目指しているという。(取材・文:中山治美)


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