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タランティーノ監督が明かす新作『ジャンゴ 繋がれざる者』とは?

タランティーノ監督が明かす新作『ジャンゴ 繋がれざる者』とは?
新作について語ったタランティーノ監督 - Dominique Charriau / Getty Images

 映画『キル・ビル』シリーズ、『イングロリアス・バスターズ』などを手掛けた人気監督クエンティン・タランティーノが、新作『ジャンゴ 繋がれざる者』について語った。

 同作は、黒人奴隷ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は、ドイツ系賞金稼ぎの男ドクター・キング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)の助けを得て奴隷から解放された。すると彼は、長きにわたって捕われていた妻のブルームヒルダ(ケリー・ワシントン)を、農場主カルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)の魔の手から救い出すために、シュルツと共に旅に出るというウエスタン作品。タランティーノ監督が、3年ぶりにメガホンを取った待望の新作。

 黒人奴隷を題材にした経緯は「僕はずっと、このアメリカのヒドい過去である奴隷問題を扱った映画を製作したいと思っていたが、歴史に忠実な映画にはしたくなくて、ジャンル映画として描きたいと思っていた。特にアメリカのウエスタン作品は、極端に奴隷問題を避けて描いてきた作品が多かった。海外の国は強制的に過去に犯した残虐行為に対して、国ごとに対処しなければならなかったが、どこかアメリカはこの奴隷問題に関しては、みんなの過ちとして捉え、誰もしっかりと、この問題を見つめていないと思う」と製作意図を明かした。

 これまで映画内の時間交錯を頻繁に描いてきたが 、今作は時間の経過通りに展開させている点について「今作は違ったキャラクターの観点を描くいつもの物語のトリックを、1ページ目から意識的にやらないように決めたんだ。それはこの映画を、最初から最後までジャンゴの冒険にすべきだと思ったからだ。製作総指揮のハーヴェイ・ワインスタインでさえ、『キル・ビル』のように2バージョンに分けたら?と言ってきたが、僕は、もし分けたら観客は満足しないと思った。この映画では異なった感情、ウエスタンの冒険要素、たくさんのユーモア、そして最後に観客が拍手するような映画にしたかった」と一貫性を持つことを重視したようだ。


  奴隷シーンを描くうえで「100人の鎖につながれた黒人奴隷がマスクを被らされて泥を歩く姿や、農場園で黒人奴隷が暑い日差しの中、 綿を摘むシーンなど、脚本のページには書いたが、自分でそれが(映像として)描けるか自問したことがあった。そんなときにシドニー・ポワチエと食事をして、彼が『君はこのストーリーを伝えるために生まれてきたんだ。自分の映画に対して恐怖を感じるべきではない。君自身が恐れていたら、ストーリーを伝えることはできない。だから、俳優達には愛と敬虔を持って接し、自分の意図していることを伝達すれば問題ない』とアドバイスしてくれたんだ」と明かした。

 映画は、勇敢に戦うジャンゴ役ジェイミー・フォックス、冷血非道のカルヴィン役レオナルド・ディカプリオ、冗舌なユーモアを繰り広げるシュルツ役クリストフ・ヴァルツなど、見所満載の映画に仕上がっている。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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