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宮崎駿に学ぶものづくりの心得とは?ジブリ美術館館長が特別講義!

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三鷹の森ジブリ美術館の中島清文館長と東京モード学園、HAL東京の学生たち
三鷹の森ジブリ美術館の中島清文館長と東京モード学園、HAL東京の学生たち

 三鷹の森ジブリ美術館の中島清文館長が16日、東京モード学園、HAL東京の学生約330名を前に、宮崎駿監督に学ぶものづくりの心得を講義した。

映画『夜のとばりの物語 -醒めない夢-』場面写真

 「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」と題し、世界の優れたアニメーションを紹介する活動を行ってきた三鷹の森ジブリ美術館。中島館長は、宮崎監督の「アニメーションは、動いてこそ価値がある」という思いからこの活動が始まったことを明かし、ここで紹介されるのは全て「宮崎監督、高畑(勲)監督のおめがねにかなった作品」だと太鼓判を押した。

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 まず、「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」作品として昨年公開されたフランスの鬼才ミッシェル・オスロ監督の映画『夜のとばりの物語』の制作に言及した中島館長は、その特徴について、「鮮やかな色彩美」「影絵のシルエットアニメーション」「3D」だと指摘。

 「鮮やかな色彩美」は、フランスに生まれながらアフリカで育ったオスロ監督の生い立ちが生み出したものだとし、「影絵のシルエットアニメーション」は、1998年にフランスで『キリクと魔女』を大ヒットさせたオスロ監督が、無名の時代からコツコツと取り組んできたジャンルだと論及。「自分が作りたいと思うものを作り続ける」ことが大事だと語った。

 また、3D映画でもある同作だが、オスロ監督は、飛び出すといった演出はほとんどせず、何層にも重なった奥行きのある映像を生み出すことにこだわっている。そうして、最新技術を自分が表現したいものを表現する手段として用いることも、アニメーション作りの鍵になっているという。

 幼い頃からの経験、自分が作りたいと思うものを作り続けること、そして、最新技術を自分が表現したいものを表現する手段として用いること……。幼い頃から漫画やアニメーションに精通してきた宮崎監督が、そうしたものづくりの心得を駆使して作り上げたものの一つに、三鷹の森ジブリ美術館が挙げられる。数々のヒット作を生み出してきた宮崎監督が、絵コンテを描き、それを形にしていった三鷹の森ジブリ美術館。そこには、入り口から回廊、そして屋上まで、アニメーション作品に入り込んだような冒険世界が広がっている。中島館長の講義からは、『夜のとばりの物語』、そして三鷹の森ジブリ美術館をはじめとしたオスロ監督、そして宮崎監督の作品の数々に、ものづくりの心得が集約されていることが伝わってきた。(編集部・島村幸恵)

映画『夜のとばりの物語』DVD(税込み:3,990円)、ブルーレイ(税込み:4,935円)は発売中
映画『夜のとばりの物語 -醒めない夢-』は1月19日より新宿バルト9にて公開(2D上映)
三鷹の森ジブリ美術館は日時指定予約制

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