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上戸彩、母性目覚める?『おしん』母親役務め上げる

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母娘を演じた上戸彩&濱田ここね
母娘を演じた上戸彩&濱田ここね

 上戸彩が母親役を務めた映画『おしん』がクランクアップを迎えた。上戸は撮影が始まってすぐに、谷村しん(通称おしん)役を務めた濱田ここねから手紙を受け取ったことを明かし、「わたしが全部守ってあげるから何かあったら相談してねって思いました」と母親さながらの思いで撮影に臨んでいたことを感じさせた。

新旧“おしん”フォトギャラリー

 2月15日に山形県庄内映画村にてクランクインし、山形市内、酒田、庄内など山形全域でロケを行い、3月31日にクランクアップを迎えた『おしん』。2,471名が応募したオーディションでおしん役に選ばれた濱田は、偶然にもこの日が9歳の誕生日。撮影開始前の2月8日からこの日までの52日間、両親と会うことなく、おしんのように撮影現場に奉公し、おしん役を務め上げた。

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 気温がマイナス10度近くまで下がる日もあり、気象庁の統計開始以来新記録となる積雪も記録した悪条件の中、薄着で雪の中を懸命に歩き、手がちぎれるかと思うほどの川の冷水に手をつけ洗濯をし、おしんを体現していったという濱田。「撮影では、寒くて、痛くて、何も感じなくなっちゃって、涙が勝手に出てきたりもしました」と苦労を明かしたが、「本当に大変だったけど楽しかったです」と晴れ晴れとした表情を見せた。

 テレビドラマの歴代最高視聴率(平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%)を記録した橋田壽賀子脚本の国民的ドラマを、30年の時を経て映画化した本作には、オリジナル版でおしんを演じた小林綾子、おしんの母親役を務めた泉ピン子も出演している。新おしん・濱田の活躍を間近で見た小林は、「当時わたしは10歳で、母親もいて、面倒を見てくれていた。彼女はすごく頑張っている」と健闘をたたえている。

 なお、母親さながらに濱田を見守った上戸に、濱田はすっかり憧れを抱いたようで、「将来は上戸さんみたいな女優さんになりたい」とコメント。そんな濱田に上戸は「おしん役にぴったりの女の子に出会えて良かったです。ここねとは一生の親友でいたいなと思います。これからもよろしくね」と笑顔で濱田を抱きしめた。

 『おしん』は、4月から6月まで編集、仕上げ作業を行い、6月下旬に完成、10月の公開を予定している。メガホンを取ったのは、『あの空をおぼえてる』の冨樫森監督。(編集部・島村幸恵)

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