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第70回ベネチア映画祭に3作品!国際派俳優・國村隼とは?

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祝・第70回ベネチア映画祭に3作品! - 國村隼
祝・第70回ベネチア映画祭に3作品! - 國村隼 - 写真:奥山智明

 俳優・國村隼出演の映画『地獄でなぜ悪い』『許されざる者』『風立ちぬ』が現地時間8月28日に開幕する第70回ベネチア国際映画祭に出品された。一つの映画祭で新作3本が上映される俳優は珍しい。そんな快挙を成し遂げた國村が、3作品とこれまでの俳優人生を語った。

映画『地獄でなぜ悪い』場面写真

 『萌の朱雀』(1997)、『アウトレイジ』(2010)、『そして父になる』(2013)など、これまでも國村の出演作は海外映画祭で上映されて高い評価を得てきたが、國村自身が海外映画祭に参加するのは今年のベネチアが初めて。「出演作は海外に行くんだけどね」と遅まきの海外映画祭デビューに照れ笑いする。

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 しかし、国際派俳優としての実績は申し分ない。リドリー・スコット監督の『ブラック・レイン』(1989)で故・松田優作さんの手下を演じたことが評判となり、香港映画界からオファーが殺到。約2年半を香港を拠点に活動し、ジョン・ウー監督の『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』(1992)ではチョウ・ユンファの二丁拳銃とサシで勝負した。

 クエンティン・タランティーノ監督も國村の独特な存在感に魅せられた一人。國村は「連絡があって、会いに行ったらいきなり『俺が相手役をやるから』とオーディションを始めて、揚げ句にダメ出しまでもあり(笑)。それからです。『この脚本をどう思う?』と聞かれたのは」とタランティーノ監督の『キル・ビル』(2003)に出演することになった経緯を明かした。日本、ハリウッド、香港の映画界を経験してきた國村は「予算やシステムが違えど、2時間の“光と影のエンターテインメント”であることは変わらず」と映画というメディアの大きさを実感している。

 そんな國村だが、今回ベネチア映画祭に出品される3作には特別な思いがある。『許されざる者』(特別招待上映)は感銘を受けたクリント・イーストウッド作品の日本版リメイクで、『風立ちぬ』(コンペティション部門)ではアニメの声優を初体験。そして『地獄でなぜ悪い』(オリゾンティ部門)は、作品と園子温監督の情熱に対抗すべくフルスロットルで組長を演じた。それは「余計なことをしない」を信条としてきた國村にとって新たな挑戦だった。國村は「せっかくコンペに参加させていただけるなら、何かを頂いて帰ってきたいね」とニヤリ。数々の名作を彩ってきた俳優の人生が、ベネチアで花開く。(取材・文:中山治美)

第70回ベネチア国際映画祭は現地時間8月28日から9月7日まで開催

映画『風立ちぬ』は公開中
映画『許されざる者』は9月13日より全国公開
映画『地獄でなぜ悪い』は9月28日より新宿バルト9ほか全国公開

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