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『許されざる者』渡辺謙ら釜山で会見 イーストウッドはリメイクあっさりOK?【第18回釜山国際映画祭】

 8日、第18回釜山国際映画祭で話題作が集まるガラプレゼンテーション部門で映画『許されざる者』が上映され、李相日監督、渡辺謙、柳楽優弥による記者会見が行われた。

 台風の悪天候の中、集まった記者たちに渡辺は「こんな素晴らしい天気の中、お越しいただきありがとうございます」と冗談を交えながら、「釜山は妻の母方のお墓があるので今回初めて来ることができてうれしいです」とあいさつし、会場を和ませた。柳楽は「僕は韓国映画が大好きなので、やっと釜山国際映画祭に来られて光栄です」と続けた。

 さっそく始まった質疑応答で、西部劇であるクリント・イーストウッド監督の『許されざる者』を時代劇にリメイクしたことについて聞かれた李監督は「ウエスタンと時代劇の相性の良さを感じていました。でも今の日本で時代劇を撮るなら、簡単には割り切れない善と悪をテーマにしたい、それが『許されざる者』の中にあったのです」と答えた。さらに「リメイクしたいと連絡したら、エピソードにならないくらいシンプルに“OK”とだけ言われました」と秘話を披露した。

 また、血まみれの手で自分の顔を拭うシーンについて質問された渡辺は「自分の血でもあり他人の血でもあるその血は、何百人も殺してもなお生き延びようとあがくシーンだと監督に説明されました。無常観を顔に刻み込んでいる、とても力強いシーンになったと思う」と説明。続けて監督は「銃ではなく刀を使ったことで、人を傷つけることの残酷さや、傷を負わせる側の方が心に刻む傷がオリジナルより伝わるのではないかと思う」と答え、渡辺と話し合って作り上げたシーンだと明かした。

 イーストウッドからは「日本の文化と魂が詰まった作品」と評されたという本作は、釜山の観客もきっと楽しませることだろう。(芳井塔子)

映画『許されざる者』は公開中
第18回釜山国際映画祭は10月12日まで開催


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