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山形ドキュメンタリー映画祭『標的の村』が2冠!沖縄・高江地区のヘリパット基地反対闘争描く(1/2)

山形ドキュメンタリー映画祭『標的の村』が2冠!沖縄・高江地区のヘリパット基地反対闘争描く
大物の風格? 崔洋一監督からバトンのようにトロフィーを受け取った三上智恵監督

 第13回山形国際ドキュメンタリー映画祭の受賞結果が16日、発表され、沖縄・高江地区のヘリパット基地反対闘争を中心に、長年の日米両政府の不誠実さを問い質す三上智恵監督『標的の村』が、観客の選ぶ市民賞と日本映画監督協会賞の2冠に輝いた。

 同作品は琉球朝日放送制作で、1回目のテレビ版は全国ネットの30分番組。2回目は46分と拡大されたが、沖縄ローカルのみでの放送だった。三上監督は「沖縄が心の底から悲鳴をあげている現状を取材して放送したにもかかわらず、全く全国に伝わらない」というジレンマを抱き、未公開映像を含めた映画版を作り上げた。日本映画監督協会賞の審査員の一人である原一男監督は「困難な世界に果敢に挑戦して作り上げた作品と監督に、そして、将来性を期待させてくれる人に賞を上げたい」という理由から、同作を選んだという。

 W受賞を果たした三上監督は、名前を呼び上げられ「信じられない」と驚きの表情を見せていた。しかし日本映画監督協会理事長の崔洋一監督から、新たな世代への期待を込めたバトン型のトロフィーを受け取るときには、陸上のリレー選手のように後手で受け取る大物ぶりを披露。「311後、放送を観た視聴者から『沖縄のことをもっと知らせてほしい。これ以上、加害者になるのはイヤなんです』という声を多数頂いた。そう言ってくれる全国の人が居ると知ったからこそ、映画という形を借りた。苦しい旅だったけど、やってみて良かった」と喜びをかみ締めていた。

 ただし、審査は2作品に割れて紛糾したという。原監督によると「罵倒の連続になり、血の雨が降る寸前だった」そうで、今回は特別にスペシャル・メンション(次点)として『愛しきトンド』(フィリピン)に賞状が贈られた。なお、メインのインターナショナル・コンペティション部門大賞にあたるロバート&フライシス・フラハティ賞には、北欧に移住したパレスチナ難民の監督が、家族の歴史と難民キャンプの変貌をつづった『我々のものではない世界』が受賞し、賞金200万円が贈られた。
 
受賞結果は以下の通り。

【インターナショナル・コンペティション部門】
●ロバート&フランシス・フラハティ賞(大賞)
『我々のものではない世界』(パレスチナ・アラブ首長国連邦・英国)
 マハディ・フレフェル監督

●山形市長賞(最優秀賞)
『殺人という行為』(デンマーク・インドネシア・ノルウェー・英国)
ジョシュア・オッペンハイマー監督


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