松田優作さん没後25年 松田美由紀、墓前に龍平・翔太兄弟の活躍報告
俳優・松田優作さんの没後25年記念イベントが、優作さんの命日となる6日、都内映画館で行われ、優作さんの妻で女優の松田美由紀と、映画監督や俳優として活躍する奥田瑛二が登壇、松田家と奥田家の共演話で盛り上がった。
奥田は、自身の監督作『長い散歩』に、優作さんの次男である松田翔太が出演。俳優としての翔太について、「年を重ねることによって骨太になっていくと思う」と表現した。さらに長男の松田龍平についても「（龍平が出演した）『舟を編む』を観て。今年、俺も映画撮ったけど、こっちがナンバーワンかよってくらい、最近類を見ない秀作。それだけでも松田龍平と言う役者がすごいと思います」と高く評価した。
さらに奥田は「翔太君とはもう一回、龍平君には改めて（出演を）お願いに行く。手づくり感があって骨太の泥臭い映画が良いですね。多少エロスもある」と切り出し、「松田家と奥田家でやりますかね。考えただけでもワクワクする。夢だけど現実感がありますよね」と笑顔で構想を口にした。
美由紀も「優作に（龍平と翔太）はすごく似ているのですけど、そこから個性を作り出している。もう似ている、だけでくくれないです」と兄弟の成長についてコメント。また墓参りは昨日済ませたといい、「子どもたちは活躍しています」と墓前で報告したとのこと。その後、言葉に詰まる美由紀を奥田が「（優作さんへの言葉は）人に言うことじゃないよ。2人にしかわからなくて良いこと」と優しくフォローした。
この日のイベントでは、「コーヒーの日」制定30周年を記念して、コーヒー好きで知られた優作さんの特別番組「喫茶優作」と「甦る優作～『探偵物語』特別編」を上映。松田夫妻にとってもコーヒーは思い出の品で、美由紀は「初めて（優作さんと）会ったのが下北沢の喫茶店だったんです。今はもう無いのですけど、『ここにおいしいコーヒーがあるんだ』って」と振り返っていた。（取材・文：県田勢）
